初心者のためのアジ釣り!代表的な3つの釣り方と釣果を上げるためのポイントを徹底解説!

投稿者:ANGLERりゅーちょい

初心者がアジを釣るための代表的な3つの方法と、必要なタックル、釣果を上げるためのポイントについて解説します。これから初めてアジ釣りをやってみようという人はもちろん、新しい釣り方にもチャレンジしたい人は、ぜひ参考にしてください。

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「アジを釣ってみたいけど、どういう道具が必要なの?初心者でも大丈夫?」「そもそもアジってどうやって釣るの?やってみたいけど難しい仕掛けとか覚えるのは大変だし・・・」

アジはお刺身にしても美味しいし、単純に焼いたりフライやソテーにするなど料理のバリエーションも広い魚です。

しかし、手軽に釣れるといわれてはいるものの、釣り初心者の人にとっては必要な仕掛けを覚えたり、わざわざ釣り方を勉強するのは「面倒だなあ」と思ってしまいがちではないでしょうか?

経験者の人が話すような難しい釣り用語や凝ったテクニックなどには興味がないけれど、アジ釣りは機会があればやってみたいと思っていたからこそ、基本的な釣り方について紹介した記事を探していたのだと思います。

本記事では、初めてアジ釣りをする人が抱えがちな不安を解消し、確実に釣果に結びつけるための具体的な釣り方やテクニックを紹介します。

加えて、釣り場のマナーや他のアングラー(釣り人)との関わり方なども紹介するので、安心してアジ釣りをすることができるようになります。

特に初心者の場合、釣り場で「初めてだと思われたくない」「他のアングラーに馬鹿にされたくない」といった心理になりやすいもので、できるだけ目立つことなく釣果を上げたいと思うものです。

手軽に面倒なく釣りたいけれど、他の経験者から「あいつは初心者だな」と思われずに無難に釣りをするために、アジ釣りに必要な仕掛け(タックル)の組み方や、簡単な釣り場のルールを覚えましょう。

他にも、最後まで読んでいただければ、次のようなアジ釣りに重要な要素がわかり、初心者が気づきづらい不安要素を払拭しつつ安心して釣り場に行けるようになります。

  • アジを釣るための代表的な3つの方法
  • アジが釣れる具体的な仕組み
  • それぞれの釣り方のポイント
  • 準備すべきタックルの種類や値段
  • タックルの組み方
  • 初心者がやってしまいがちな間違いと対策

実際、上記の事柄さえ押さえておけば釣り場で慌てることはありませんし、経験者が驚くような大きなアジを釣り上げることもできます。ぜひ、参考にしてください。

色々な釣り方で堤防からアジは釣れる!

アジは数ある魚種のなかでも、比較的、釣りやすい部類の魚で、堤防からさまざまな方法で釣ることができます。

なかでも代表的な釣り方は次の3つで、子供や初心者でもコツさえつかめば簡単に釣れます。

  • サビキ釣り
  • アジング
  • カゴ釣り

それぞれ必要な仕掛け(タックル)や釣り方のポイント、そして初心者が特に注意すべき事柄について説明します。

一番楽に釣れる!サビキ釣り

アジ釣りに限らず、海釣りのなかで一番楽に釣れるのが「サビキ釣り」です。

「サビキ」とはサビキ針・サビキ仕掛けの略称で、小さなカゴの中に入れた餌(コマセ)を水中で動かすことによって撒き散らし、ターゲットとなる魚を誘き寄せて釣り上げる方法です。

仕掛けには、散らしたコマセに似せた針(アミエビやシラスなど)を使います。

コマセを散らすために釣竿(ロッド)をしゃくって仕掛けを動かすことを「さびく」と言ったことから、「サビキ釣り」と呼ばれるようになったとされています。

初心者でも1日で数十匹の釣果を上げられるほど効果的な釣りとして知られています。

アジはもちろん、イワシやサバ、サッパなどいろいろな魚を狙うことができ、タックルもお金が掛からないのに加え、釣り方も簡単です。

アジ釣りに挑戦する場合は、まずはサビキ釣りからはじめることをおすすめします。

サビキ釣りに必要なタックル

サビキ釣りに必要なタックルを紹介します。

まず、ロッドとリールですが、基本的に何でも構いません。仕掛けさえ付けられれば、リールのない延べ竿で釣ることもできます。

延べ竿

竿先に直接ライン(釣り糸)を結んで使う釣竿の総称。渓流の餌釣りなどではお馴染みの竿だが、海釣りでもよく使われる。

ただし、延べ竿の場合は、コマセの入ったカゴや仕掛けを投入する水深(タナ)を調整できないデメリットがあります。

特にアジは海の中層から下層あたりを回遊していることが多いため、仕掛けの長さまでしか沈められない延べ竿の場合、釣果が下がってしまう傾向があります。

確実に釣果を高めたいのならば、2~3m前後のロッドに2500番~3000番程度のリールが汎用性が高くおすすめです。ロッドは持ち運びのしやすいコンパクトロッドでOKです。

2~3m前後のロッド

ロッドは長すぎると扱いが難しくなるため、取り回しのしやすい2~3m前後のものが使いやすく、サビキ釣りにはおすすめ。また、サビキ仕掛けは堤防直下に落としても問題なく釣れるので、短すぎて困るということはないと考えてよい。

3000番のリール

リールの大きさは「1000番」「3000番」など番号で表すのが一般的で、番号が大きくなるほど太いラインを多く巻けるようになる。「3000番」はワカシ・イナダなどブリ系統の小型の青物や大型のサバ、シーバスなどを狙うのによいサイズだが、同時に何匹も魚が掛かる可能性のあるサビキ釣りにも丁度よい。

アジが回遊している深さを狙うのがサビキ釣りのポイントなので、できればタナの調整がきくロッドとリールの組み合わせにしましょう。

値段もロッドとリールそれぞれ2000円~3000円のもので十分で、もっと安くても構いません。将来的に他の釣りにもチャレンジしてみたいなら、そちらを基準に考えてもよいです。

また、リールに巻くラインに関しても3号ぐらいでOKです。リールのなかには、はじめからラインが巻かれているものも多いので、付属のラインを使って構いません。

別途購入する場合には3号程度のナイロンラインを選びましょう。

なお、大型の釣具店や通販サイトには、「サビキ釣りセット」としてロッドとリール、仕掛け、コマセが一緒に売られていることがあります。

購入して釣り場にもっていけばOKなので、はじめてサビキ釣りをする人にはおすすめです。

サビキ仕掛けについてですが、次の画像のように1本のハリスに餌に似せた針が何本もついているのが特徴です。

仕掛けの根元には、リールから延ばしたラインを結びつけるためのスナップ付きのサルカンと呼ばれる連結具がついています。サルカンのスナップ部分と、リールから延ばしたラインを結びつけるだけでOKです。

次に、仕掛けの一番下のスナップ部分に錘付きのカゴを取り付けます。仕掛けの上の部分にカゴを付けるタイプや、カゴの代わりにネットをつけるケースもあります。

カゴやネットが上に来る場合は、下に仕掛けを沈めるための錘をつけます。

あとはカゴにコマセを入れて、海に投入するだけです。

サビキ釣りの餌(コマセ)

サビキ釣りはコマセの入ったカゴを仕掛けとともに海に入れ、ロッドをしゃくってコマセを撒き散らす釣り方です。

コマセに似せて作られた仕掛け(サビキ針)の付近をコマセが漂うことにより、餌と間違えた魚が仕掛けに食いつく仕組みです。

コマセは主にアミエビを使い、基本的に1投ごとにカゴにコマセを入れるので、必要な分を事前に用意しておく必要があります。

アミエビ

アキアミと呼ばれるエビの一種。10~30mm程度の小型のエビで、主に釣りのコマセ用にまとめて売られている。

魚の活性が高いときなどはコマセなしで釣れることもありますが、1人で釣りに行く場合、2~3時間で1.5kgぐらいのアミエビが必要目安となります。

釣具屋で1キロ(8分の1サイズ)単位で売られているので、釣りの時間に合わせて必要分を購入しましょう。

また、最近ではチューブタイプのアミエビも売られています。冷凍ブロックタイプに比べて値段は少々割高になりますが、手を汚さずにカゴに直接入れられるのでおすすめです。

コマセを準備したら、早速カゴに入れて海に投入しましょう。魚を寄せるために事前にコマセを撒いておくのも効果的です。

サビキ釣りの方法

サビキ釣りの方法を順を追って説明します。

1.仕掛けをいったん底付近まで沈める

仕掛けを海に落としたら、いったん底付近まで沈めます。

アジが回遊しているタナが事前にわかっている場合は、釣れやすいタナまで沈めてください。アジは基本的に中層以下のタナを好みますが、活性が上がると上層まで上がってくることもあります。

2.ロッドを上下に動かしてコマセを水中に散らす

仕掛け(カゴや錘部分)が着底したら、ロッドを上下に動かしてコマセを水中に散らし、止めてアタリを待ちます。

しばらく待ってアタリがないようであれば、再びロッドを動かしてコマセを出しましょう。2、3回ほどコマセを出すとカゴからなくなるので、引き上げて再びコマセを入れてください。

3.アタリがあったらリールを巻いて釣り上げる

アタリがあったら、ロッドを立てながらリールを巻いて釣り上げます。

基本は同プロセスの繰り返しとなります。しばらく同じタナでアタリがないようならば、同じポイントでコマセを散らすタナを変えてみましょう。

仕掛けを落としてロッドを2、3回振ってアタリを待つだけなので、釣りの中でも特にシンプルで簡単です。

他の魚も含め、同時に何匹もアジが掛かることもあるので、初心者が釣りの楽しさを知るには絶好の釣り方といえます。

サビキ釣りで釣果を上げるコツ

サビキ釣りで釣果を上げるために重要なポイントはとにかく「タナを意識すること」です。

初心者の場合、少し釣れなければすぐにポイントを変えたがる傾向にありますが、同じポイントでもタナを変えることで、一気に釣れ出すこともあります。

ポイントを変えるよりも、まずはタナを変えてみることを意識してください。

こまめにタナを変えてアタリをとることで、アジがどの層にいるか確認しましょう。熟練者の場合、数十センチ単位でタナを確認することも珍しくありません。

また、アジをはじめイワシ、サバなどは回遊魚なので、大群が回遊してくると仕掛けを入れるだけで爆釣することもあります。

逆に回遊していない場合、どこを探ってもほとんどアタリがないこともあります。

しばらくアタリがなくても頻繁にポイントを変える必要はありません。気長に待ちましょう。経験者でも長い時間釣れないことはよくありますから、焦ってはいけません。

特にサビキ釣りは子供連れのファミリーフィッシングで楽しむ人が多く、人気の堤防などでは、アタリを待つ間に釣り人同士がコミュニケーションをとっている場面がよく見られます。

まったく肩肘を張る必要のない釣りですから、何か分からないことがあったら隣の人に聞くなどして親交を深めるのもよいでしょう。

なお、釣れた場合は、すぐにコマセを撒くことで、アジの群れが別のポイントに移動しづらくなる傾向があります。

長い間、自分のポイントにアジを留めておくことは釣果につながりますから、カゴに入れる分のほかに撒き餌を用意しておくとよいです。

さらに、単純なサビキ釣りに慣れたら、少し遠くのポイントを狙える飛ばし(投げ)サビキ釣りにも挑戦してみてください。

朝夕に比べて釣れにくい日中などは、少し沖を狙ってみることで釣果につながることも多いです。

ゲーム性が高い!アジング

次に、ルアーでアジを狙うアジングについて説明します。

ルアー釣りはどのジャンルでもとても人気のある釣り方ですが、アジングも例に漏れず非常に人気のあるカテゴリーです。初心者でも正しい釣り方を知ることで、経験者と遜色のない釣果が期待できます。

アジングに必要なタックル

アジングでは、とても小さなルアーを使うことが多く、いわゆるライトタックルと呼ばれる簡単な装備で手軽に楽しむことができます。

ロッドはアジング用の7フィート(約2.1m)前後のもので、リールは1000番~2000番ぐらいがおすすめです。

アジング用として売り出されているロッドである必要はありませんが、重いルアーを投げるわけではないので固すぎる必要はありません。1g~3gぐらいが投げやすいものを選択しましょう。

ロッドの穂先部分が柔らかくなっているUL(ウルトラライト)やL(ライトアクション)がおすすめです。

選択肢が多すぎて選べないという場合は、やはりアジング専用のものをおすすめします。専用ロッドならば、アジの細かいアタリもわかりやすく、合わせやすいです。

また、ラインに関してはフロロラインやPEラインが考えられますが、最近ではポリエステル素材を使ったエステルラインも注目されています。

おすすめはPEラインかエステルラインですが、これらはラインの先にショックリーダーと呼ばれるラインをつなげる必要があるので、初心者の場合はフロロラインがおすすめです。

太さは2.5ポンド(lb)ぐらいを選ぶとよいでしょう。

そしてアジングのもっとも大きな特徴は、ジグヘッドとワームを組み合わせて使う「ジグ単」をメインに使うことです。

ジグヘッド

針(フック)に鉛やタングステンなどの錘がついたもの。ワーム単体では軽すぎてうまくキャストできないが、ジグヘッドにつけることで他のルアー同様にキャストが可能になる。アジングやメバリングでは必須。

ワーム

ラバーや合成樹脂製のルアーで、ミミズやカニ、エビ、小魚などに似せて作られている。アジングの場合は、小さなイワシやアミエビ、イソメに似せて作られたものをジグヘッドと組み合わせて使用する。

「ジグ単」とはジグヘッドとワームだけを組み合わせて使う釣り方のことをいい、ジグヘッドは1g程度のもの、ワームは1.5~3cm程度のものを使います。

ワームの形状はストレート(ピンテール)、カーリーテール、シャッドテールなど様々ありますが、はじめは最もスタンダードなストレート(ピンテール)タイプを選んでおくとよいです。

アジングのやり方

次に、アジングのやり方を順を追って説明します。

1.ポイントに正確にキャストする。

アジングは、まずジグヘッドとワームを狙ったポイントにキャストすることから始まります。ルアーが軽いため、キャストする際にはロッドの先端から40~50cm程度はラインを出した状態で投げましょう。

キャストに慣れないうちは大きめに振りかぶって構いません。慣れてきたら力を抜いて手首を返す速い動作で投げられるように練習しましょう。

腕力で投げるのではなく、ロッドのしなりを活かしてキャストするのがポイントです。

2.着水したら糸フケを取り除いて底までルアーを沈める

キャスト後に着水したら、たるんだラインを少し巻いてから、再びラインが出る状態にしてルアーが底に落ちるのを待ちます。

3.底にルアーが着いたらラインを巻き取ってアタリを待つ

着底したらラインを巻き取り、しばらく静止してアタリを待ちます。そして再び巻いてアタリを待つ。ラインの巻き取りと静止を繰り返すわけです。

4.必要に応じてアクションを加える

ルアーの動きとしては、底から水中に上がっては落ちるという動きを繰り返すことになります。

途中でロッドを軽くあおったり細かくトゥイッチを加えるなどして、ちょっとした変化(アクション)を与えるのも有効です。

初心者の方は、まず狙ったポイントに投げて巻き取る練習をしましょう。ただラインを巻き取るだけで釣れることもあります。

アクションにはいろいろなバリエーションが考えられるので、自分なりに工夫してみましょう。アジのアタリはロッドがぐっと引っ張られるような感覚だったり、一気にグンと吸い込まれるようなこともあります。

違和感を覚えたらロッドを素早く上げて合わせてみてください。

アジングで釣果を上げるコツ

アジングで釣果を上げるコツは、アジのいるポイントにしっかりとキャストすることです。

アジは日中は光が当たらない場所を好むため、中層から下層にいることが多く、夜は常夜灯の周りにいることが多いです。

また、テトラなどの障害物の構造によってプランクトンなどの餌が溜まりやすい場所にいます。

釣り場の地形や潮の流れ、そして明るさ・暗さなどの変化に注目し、アジの留まりやすいポイントを見極め、正確にキャストできるにしましょう。

また、ジグヘッドとワームの取り付けに関してですが、できるだけワームが真っ直ぐになるように付けます。

事前にフックを出す位置を決めてから付けるのがポイントで、刺す場所が予定した位置より多少ズレても問題ありませんが、ジグヘッドとワームの間に隙間をつくらないように付けてください。

少しでも隙間があるとアジの食いが悪くなってしまいます。

キャストやアクションなど、慣れないうちは戸惑うかもしれませんが、繰り返し練習することで誰でも釣果を上げられるようになります。

「キャストに失敗したら恥ずかしい」と思う初心者は多いですが、周囲の人は他人のキャストを気にすることなどほとんどありません。

どうしても気になるようであれば、ある程度キャストできるようになるまで人気のないところで練習してもよいでしょう。

注意すべきなのは、細かいキャスト方法よりも、周囲の安全をきちんと確認してからキャストすることです。

後ろを人が通っているときに投げようとしてしまい、ルアーが相手に当たってしまう事故は珍しくありません。

初心者にありがちなことですから、キャストする際は必ず周囲(特に背後)をよく確認してから投げてください。また、釣り場に入る際にも、隣の人と十分な距離を開けるようにしましょう。

近すぎると相手とライントラブルを起こしてしまう可能性があり、迷惑をかけてしまうことになります。技術的なことよりも、まず基本的な釣り場のマナーを守ることが重要です。

マナーさえ守れていれば、技術的な部分でミスをしたところで何の問題もありません。

大物尺アジ狙いなら!カゴ釣り

続いて、大物のアジを狙う際におすすめのカゴ釣りを説明します。

小物のアジを沢山釣るのであれば、上述のようにコマセを使ってサビキで狙うのが一般的ですが、少し沖に目を向けて、遠投カゴを使って離れた場所の底付近を狙う方法もあります。

特に大型のアジは沖の底付近にいることが多いため、初心者でも大物を釣り上げることができます。

また、堤防付近でアタリが悪くなってきた場合も、コマセをカゴに入れて遠投することで、沖を回遊しているアジを狙うことができます。

カゴ釣りに必要なタックル

カゴ釣りで使用するロッドは、遠投するために必要な錘を投げられるもので、かつ投げやすく扱いやすい長さのものが必要となります。

具体的には、3号ぐらいの磯竿で、10号程度の錘に対応しているものがよいでしょう。3号ぐらいの強度があれば、カゴ釣りでよく使われる10号ぐらいの重さのカゴを効率よく投げることができます。

ロッドの長さは4.5~5m程度のものが扱いやすいです。5mよりも長すぎると取り回しが大変になってしまいますし、短すぎると十分なキャストができなくなります。

また、リールは3000番~4000番のスピニングリールが初心者にもおすすめで、ラインはナイロン製の3号~4号が150mぐらい巻いてあればOKです。

そして、カゴ釣りで重要なのは仕掛けの重さです。ウキを使った釣りですから、仕掛けにつけるカゴ(錘がついている)の重さに対してウキの浮力が足りなければ、仕掛け全体が沈んでしまって使い物になりません。

カゴの重さとウキの号数を合わせることが重要です。メーカーによって号数や浮力にバラつきがありますから、初心者の方はお店に相談や質問をしながら、しっかりと選ぶようにしてください。

なお、夜釣りの場合は、電気浮きやLEDのついたウキを選択するとよいです。

さらにラインにはウキ止めを2~3個つけ、仕掛けとしてサビキ仕掛けや餌釣りの仕掛けをつけます。

自分で餌釣りの仕掛けを作る場合は、1.5~2号ぐらいのハリスに、アジ釣り用の5号~10号ぐらいのフック(針)を使いましょう。

なお、次のようなカゴ釣り仕掛けのセットもあります。仕掛けをラインに結びつけるだけですぐ使用できるので、初心者の方に特におすすめです。

また、カゴ釣りではサビキ仕掛けを使うこともありますが、餌釣りの仕掛けを投げることが多く、場合によってはサビキ仕掛けと組み合わせて使うこともあります。

餌に使うのはオキアミが多いです。釣る時間に合わせて必要な分を購入しましょう。

オキアミ

エビに似ているがプランクトンの一種で、3~6cmぐらいのサイズのもの。撒き餌として使われることもあるが、刺し餌として直接針につけて使われることが多い。アジはもちろん、チヌ(クロダイ)やグレなど様々な魚を狙える万能の刺し餌として知られる。

カゴ釣りのやり方

釣れる仕組みは基本的にサビキ釣りと同じです。カゴにアミエビなどのコマセを入れ、狙ったポイントに投げ入れます。

コマセがサビキ部分や刺し餌の部分に散らばるように意識しながら、仕掛けを軽く上に引き上げて落とします。

何度か繰り返してカゴからコマセがなくなったならば、仕掛けを回収しコマセを補充して再び投げ入れます。

初心者の方には複雑に感じるかもしれませんが、考え方はサビキ釣りと同じです。アタリがあるとウキが沈んだり震えたりするので、違和感を感じたら余分なラインを巻き取って合わせましょう。

カゴ釣りで釣果を上げるコツ

カゴ釣りでも重要なのはタナの深さです。釣り始めは底の方を狙って、アタリを確認しつつアジのいる層を探しましょう。

アタリのあった際にウキが倒れるような場合は、タナが深すぎる可能性があるので、ウキ止めを調整してタナを浅くしてください。

アタリがあった際にウキが勢いよく沈み込むのが丁度よいタナの深さといわれています。

また、アジのいるポイントを正確に見極めることも重要です。潮の流れなどを考慮しながら、アジの通り道に仕掛けを飛ばすことで、活性が低めの日中でも大物を釣り上げることができるようになります。

ただ、潮の流れなどは初心者には考慮するのは難しいですから、朝マズメや夕マズメなどの時合いを狙う方が手っ取り早く釣果を上げる方法です。

朝マズメ・夕マズメ

朝マズメは夜が明けてから太陽が昇るまでの前後1時間程度の時間帯で、夕マズメは日没前後1時間程度の時間帯をいう。どちらも魚の活性が上がるため、釣れるチャンス。

ただし繰り返しになりますが、アジは回遊魚ですから、ポイントにアジが回遊してこなければなかなか釣れることはありません。焦らずにじっくりと回遊を待つことも重要な要素です。

熟練のアングラーでも釣れないことは多いですから、気にせず腰を据えていきましょう。

アジは年中狙える!5〜11月は数が釣れ、寒くなるほど尺アジが狙える

代表的なアジの釣り方を説明しましたが、アジがよく釣れる時期はあるのでしょうか?

基本的にアジは日本全国どこでも釣れますし、1年中狙うことができる魚ではあります。

ただ、12月~2月ぐらいの冬場は沖の底の方にいることが多いため、場所にはよるものの、陸から狙うのはなかなか難しいのが実態です。

ですが、3月ぐらいになると、アジは産卵に向けて餌を沢山とるようになるため、比較的釣りやすくなってきます。サイズも20~30cmぐらいの良形のものがよく釣れます。

さらに5月から初夏に入ってくると、小さめのアジ(豆アジ)が陸の方に寄って来て数釣りを楽しめるシーズンになります。

そして9月後半から10月以降、秋口になって水温が安定してくると、冬に備えてアジが「荒食い」するようになるため、再び良形のアジがよく釣れるようになってきます。

秋は他の魚も釣れやすくなり、アジ釣りを含めて釣りのベストシーズンとなります。

冬になると水温が下がり、アジは温かい水を求めて沖の深場に入ってしまうため、春や秋に比べると釣れにくくなります。

しかし、冬だからまったく釣れないわけではなく、場所によっては油の乗ったサイズの大きいアジが沿岸に近づいてくることもあります。

たとえば、愛媛県などでは冬場に大型のアジが釣れるということで、全国からアングラーが集まってくることで有名です。

同じ日本列島でも場所によってアジが釣れやすい時期やサイズに違いがあるので、水温やアジの習性をヒントに、自分の行く釣り場のベストシーズンを見極めてください。

【おまけ】アジを釣ったら呑ませ(泳がせ)釣りも面白い

アジは持って帰って刺身にしたり、油で揚げたりと様々な料理法で美味しく食べられますが、せっかく数を釣ったのなら、ついでに呑ませ釣り(泳がせ釣り)にも挑戦してみましょう。

呑ませ釣りは生きたエサを泳がせて大物を狙う釣り方です。

エサはサビキ釣りなどで釣り上げたアジで、生きたまま専用の針にかけて泳がせておくことで、イナダなどの青物やシーバス、ヒラメなどを狙うことができます。

ロッドは堤防など岸から狙う場合は磯竿の3号から4号ぐらいで、リールは3000番~4000番ぐらいがよいでしょう。ラインはナイロンの4号程度で十分です。

具体的な仕掛けとしては、ウキを使った泳がせ釣り仕掛けがもっともスタンダードですが、底付近を重点的に狙うエレベーター仕掛けというものもあります。

また、次のような呑ませ釣りのためのサビキ仕掛けも売られています。普通のサビキにアジが掛かっても釣り上げず、掛かったアジを捕食しようとする青物やヒラメなどを狙う仕組みです。

サビキ釣りを同じ要領で放置しておけばいいので、置き竿に最適です。

ちなみに、本当に稀ですが、サビキ仕掛けに掛かったアジにさらに食いついた青物が釣れてしまうこともあります。

多くの場合、専用の仕掛けでなければ切られてしまいますが、ワカシのような小型の青物であれば釣り上げられるケースもあります。思いがけない嬉しいハプニングが起こるのも、釣りの醍醐味といえるでしょう。

アジが沢山釣れたら、ぜひ泳がせにも挑戦してみてください。思わぬ大物が釣れるかもしれません。

初心者からベテランまでみんなが楽しめるアジ釣りで大物を狙おう!

代表的なアジの釣り方3つと必要なタックル、そしてそれぞれの釣り方について、初心者でも釣果を上げるためのポイントを解説してきました。

アジ釣りが始めてという人で、確実にアジを釣りたいのであれば、まずサビキ釣りからはじめるとよいでしょう。アジが回遊していれば、初心者でも簡単に数を釣ることができます。

加えてルアー釣りにこだわりたいならばアジングを、離れた場所にいるアジを狙いたいならカゴ釣りに挑戦してみてください。

どれも決して難しい釣り方ではありません。必要なタックルを準備すれば誰でもできます。

アジ釣りはどんな釣り方でも初心者からベテランまで皆が楽しめます。一人で釣りをするのもいいですが、休日に家族で釣りをするのにもうってつけのターゲットといえます。

ぜひ、本記事で説明したポイントを押さえつつ、釣り場のマナーを守って大物を狙ってみましょう。


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