アジングの基礎をマスターしよう!基本の仕掛けや釣り場でのマナーを解説
投稿者:ANGLERりゅーちょい
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「アジングを始めたいけど、どんな仕掛けを揃えればいいのかわからない」
「釣りの経験はあるけれど、他の釣りとアジングの仕掛けに違いはあるのかな」
おいしいアジを食べたくてアジングに挑戦しようと思っても、わからないことだらけですよね。アジングに限らず、釣り全般で同じことがいえるのではないでしょうか。
「調べてみても横文字ばかりで意味がわからない」
「アジングの仕掛けはわかったけれど、どう動かせばいいのかわからない」
上記のような思いで、頭を痛めながら本記事に辿り着いた方も多いかと思います。長らく釣りをやっている僕でさえ、初めての釣り方を調べるときは「頼むから日本語で書いてくれ」なんて気持ちになりますからね。
もしかしたら、「何度か挑戦してはすぐに辞める」の繰り返しの方がいるかもしれません。だって、釣りって釣れなければ「面白くない」ですから。
たとえば、野球を始めたのにずっと空振りばかりしているようなものです。初ヒットを打って実際の感触を味うまでは本当の面白みはわからないことでしょう。
しかし、安心してください。本記事を読めばアジングの道具や仕掛けで悩む必要はなくなります。
なぜかというと、実際に僕がアジング初心者の友人を上級者に仕立てた知識やテクニックを初心者にもわかるように詰め込んであるからです。具体的には実際に使っている仕掛けや、いつどんなポイントを狙えばいいのか紹介しています。
また、そもそも釣り自体が初心者という人もほぼすべての不安が解消されます。理由は釣り場のマナーも細かく説明しているからです。
「なるべく恥ずかしい思いをしたくない」
僕もメンタルが弱いので、気持ちはすごくわかります。初めての「一人カラオケ」や「一人焼肉」と似たような感じでしょうか。釣りが本当に初めてのときって周囲の目が気になるんですよね。
地元の漁師さんは怖い人も多いし、変なことをして怒られたらどうしようなんて不安もあります。
ですが、どんな地域でも通用するマナーと、マナーの学び方を具体的に紹介するので記事を読み終わる頃には不安よりもアジングをする楽しみの方が大きくなるでしょう。
ぜひ、本記事を参考にアジングの基本を学び、デカアジを釣り上げてみてください。
まずはアジングに必要なタックルと仕掛けを知ろう
はじめにアジングに必要なタックル(釣り用具)と仕掛けについて説明します。アジングに必要な最低限の道具は以下の通りです。
- 1.ロッド
- 2.リール
- 3.道糸
- 4.ショックリーダー
- 5.ワーム
- 6.ジグヘッド
以上となります。特別な道具はなく、一般的なルアー釣りでも使われるものばかりです。気になるのは「ショックリーダー」でしょうか。
「ショックリーダー」とは餌釣り仕掛けでいう「ハリス」のことです。両方、呼び名が違うだけで差はありません。初心者のためにさらに具体的にいうと、ショックリーダーやハリスは道糸と針(ルアー)の間に使う糸の種類です。道糸とはリールに直に巻いている糸のことですね。
なぜ、別々の糸を使うかというと、道糸は伸縮性があってリールに巻きやすい反面、急激な負荷で切れやすいからです。せっかく魚が食いついても、引きの強さや、岸壁にこすれることが原因でプッツリと切れてしまうことが多くなります。
そこで道糸の弱点を補うのが、ショックリーダーです。ショックリーダーは急激な負荷に強い素材で作られているため、針との間に設けることで切断のリスクを減らすことができます。
仕掛け作りの基本は糸の種類を使い分けることから覚えておきましょう。
アジングでおすすめのタックル
さて、基本となるタックルを紹介しましたが、結局種類が豊富すぎて最初のうちはどれを買えばいいのか迷ってしまいますよね。僕が使っている仕掛けを一覧にしてみたので、以下を参考にしてみてください。
- ロッド
- リール
- 道糸
- ショックリーダー
- ワーム
- ジグヘッド
「アジングロッド スピニング ファーストキャスト アジ(メジャークラフト)」
「スピニングリール 16 ジョイナス 1500 糸付 2号-100m(ダイワ)」
「PEライン 4編(Ashconfish)」または上記リール付属の道糸
「ショックリーダー アジングマスター フロロカーボン 30m(バリバス)」
「アジ職人 アジマスト(エコギア)」
「ジグパラヘッド3g」(メジャークラフト)」
以上が僕が使っている仕掛けです。どれもそんなに高級なものではありませんが、他の釣り師の方から見ても「しっかりと相応のものを使っているな」って思われます。
「もっと高価なロッドやリールの方が釣れるんじゃないの?」と思うかもしれませんが、アジングだけに限らず釣りのアイテムはそこそこの値段のもので充分です。
理由は簡単で、いくら高価なロッドやリールを揃えてジグを投げても、そこに魚がいなければ釣れるわけありませんよね。逆をいえば魚がいる場所に餌(ワームやルアーも含む)を投げて、正しい誘い方をすればほぼ確実に釣れます。
人間でいうと、食べ物を売るためには人通りが少ないところより、多いところを選ぶといった感じです。
ただし、あまりにも安価なものは重すぎたり、壊れやすかったりと、コスパが悪くなるので注意しましょう。
釣果をあげる大事な要素は道具よりも、ポイント選びと基本テクニックの方がウェイトを占めているので、アジング用タックルがない方はそんなに気にせず、この機会に揃えてみてください。
アジングのルアー仕掛けの基本は『ジグ単』
アジングの仕掛けの基本は「ジグ単」と呼ばれる仕掛けです。その名の通りジグヘッド(小魚の頭部を模した重りがついた針)単体にワーム(ミミズのような疑似餌)をつけて釣る仕掛けとなります。
ジグ単がなぜ基本の釣り方になっているかというと、状況に応じて狙う海層やワームのカラーを変えられるなど、汎用性が高いからです。
たとえば、仕掛けを浅めに沈めて食いが悪くなったら深めに沈められるといった調整が容易です。ずっと同じ色のワームを使い続けてアジの食い気が下がってきたと感じたら、ワームだけ交換すればいい手軽さもメリットですね。
先に紹介したアジング仕掛けもジグ単を前提にしたものなので、アジングの基本はジグ単ということを覚えておきましょう。
ただし、ジグヘッドでは対処できない場面もあります。ジグヘッドを使う以外の方法は下記を参考にしてください。
風が強くてジグ単で飛ばないときはスプリッドショットリグ
風が強くて仕掛けがうまく飛ばないときは「スプリットショットリグ」という仕掛けがおすすめです。スプリットショットリグは普通の針にワームをつけて、針より数cm上部の糸に「がん玉(かみつぶしとも呼称)」という小型の重りを装着した仕掛けです。
ジグヘッドよりも重量のある重りをつけることで、風に流されずに遠投することができます。がん玉は糸に挟むだけで装着できるので、手軽に仕掛けを変更できるのもメリットです。
ジグヘッドでは風に流されてしまう、風が強くてアタリ(魚が食いつくこと)の感触がわかりづらい場合はスプリットショットリグに仕掛けを変更するといいでしょう。
もっと遠くまで飛ばして探りたい場合はキャロライナリグ
単純に飛距離を伸ばしたいときは「キャロライナリグ」という仕掛けがおすすめです。基本的な構造はスプリットショットリグと大差ありません。違うのはがん玉ではなく、「シンカー」という重りを使うことです。
シンカーはがん玉よりも重いので、単純に飛距離を稼ぐことが可能です。
また、糸を中通しするタイプの重りのため、重りから下の糸の長さを調節することでフォールアクション(沈ませ方)を変えることができます。フォールアクションを変えることには誘い方にバリエーションを持たせて、アジの興味をより引きつけるという意味があります。
しかし、「スプリットショットリグより飛距離があるなら、最初からキャロライナリグでいいのでは?」と疑問に思う方もいることでしょう。
確かにキャロライナリグはスプリットショットリグよりも飛距離が出せますが、糸が絡みやすいというデメリットがあります。そのため、風が強い条件下ではあまり遠投に向いていないといえます。
凪の状態のときに飛距離を稼ぎたいときはキャロライナリグという風に覚えておきましょう。
根掛かりがしやすく、中層を探りたいときはフロートリグ
藻や障害物が多くて根掛かりしやすい、中層を探りたいときは「フロートリグ」がおすすめです。「フロート」はいわゆる「浮き」のことであり、海面に浮いたフロートからワームのついた針と糸を垂らす仕掛けです。
フロートを使うことで底を引きずに済み、常に一定の層を狙うので根掛かりのリスクが格段に減らせます。
垂らす糸の長さとアジが回遊している場所がマッチすれば、簡単に釣果を上げることが可能です。逆をいえば垂らす糸の長さが間違っていた場合、何も釣れないこともあるので初心者には難しいかもしれません。
慣れないうちはどうしても根掛かりが気になる場合だけフロートリグを使いましょう。
アジングは実は他のルアーでも出来る!遊び方がたくさん!
上記では基本的にワームを使う仕掛けを紹介しましたが、アジングは他のルアーでも行うことができます。具体的には以下の通りです。
- メタルジグ
- ミノー
- ペンシルベイト
以上がアジングで使われる主なルアーです。それぞれの特徴を簡単にまとめましたので、以下を参考にしてみてください。
メタルジグ
メタルジグは小魚を模して金属を形成したルアーです。アジングとしてはジグ単と並んでポピュラーな仕掛けではないでしょうか。
人気の秘密は遠投性能の高さと手軽さです。メタルジグは基本的に投げやすい重量と形状を確保したものが多く販売されており、広範囲にアジを探りたいときに威力を発揮します。
飛距離が伸びなければポイントの近くまで移動する必要がありますが、遠投性能が高ければその場にいながら、いたるところを狙えますよね。
メタルジグは他の魚にも多く対応しているので、ジグ単以外に仕掛けが欲しいときは真っ先に選んでみましょう。
ミノー
ミノーは中~深層を探りたいときにおすすめのルアーです。
口に「リップ」と呼ばれるパーツが装着されており、水の抵抗を受けることでより深く沈めることを可能にしています。
海面付近でアジの食いが悪いときに代用として使えます。深く沈めることで海流に強いというメリットもあるため、風の影響で波が荒立っているときにも便利です。
深いところを狙いたい場合のルアーはミノーと覚えておきましょう。
ペンシルベイト
ペンシルベイトは「ペンシル」とついているように細長い鉛筆のようなシルエットのルアーです。主に上級者が好んで使うルアーとなります。
上級者から人気の理由として、ペンシルベイトはロッドの動きをダイレクトに反映させることができるからです。人によってはロッドの動きだけでルアーを本物の魚のように見せることができます。
あらゆる仕掛けを試して、もっと腕を磨きたいときにぴったりといえるでしょう。ただし、本当に上級者向けなので、初心者のうちから購入する必要はありません。
以上がアジングで使うルアーの詳細です。気になるルアーは見つかったでしょうか。アジングの魅力は多彩な仕掛けで幅広い遊び方をできることです。
色々と試してみて自分にあったスタイルを見つけていくのも面白いことでしょう。
アジングでアジを釣るコツ
仕掛けのことが理解できたら、次はいよいよ実践です。アジングでアジを釣る具体的なコツを説明していきます。基本はジグ単を前提にしていますが、その他のルアーでも応用可能なコツなので参考にしてみてください。
基本の誘い方
アジングでの基本の誘い方は仕掛けを投げて、一定のスピードでただ巻きするだけです。具体的な巻きスピードは一概にはいえませんが、ゆっくりめに巻いてアタリがなければ速めていくといいでしょう。
日によってアジの興味を引く巻きスピードが違うためです。一投目から猛スピードで巻くと、アジを警戒させる恐れがあるので、徐々に速度を速めるのがコツです。
一投目は仕掛けが着水したらすぐに巻き始めて、表層から狙うようにしましょう。アジは特定の層に潜んでいるので、何段階かに分けて狙う層を深くしていくと効率がいいです。
深く沈めるときは着水してから1秒後に巻き始める、2秒後に巻き始めると秒数で段階を踏むとわかりやすいと思います。
アジングは表層からゆっくり誘って、スピードと深さを調節していくと覚えましょう。
アジングで狙うべきポイント
アジングで狙うポイント、つまりアジが潜んでいる場所ですが、基本的には沿岸で潮が流れているところになります。
波止場の先端あたりが定番スポットですね。潮がぶつかっている入り江などもおすすめです。
ただし、潮の流れがない場所はアジを含め、魚が釣れる可能性が低くなります。潮流が止まっていると、小魚の餌となるプランクトンが活性化しないからです。簡単にいうと、餌がないから魚が寄ってきていない状態となります。
どんなスポットに行っても、潮が流れているところを優先して狙いましょう。
アジングは潮汐と時間帯が重要
アジングの釣果を上げるためには潮汐(海の満ち引き)と時間帯選びはかなり大切です。基本的に「中潮」「大潮」の日の満干潮を迎えた時間から、釣り始めるのがおすすめです。
中潮や大潮は潮汐の変化量を表しています。潮汐の変化量は月齢と連動しているのですが、わかりやすいように一覧にしたので下記を参考にしてください。
・大潮→満月・新月
・中潮→満月・新月の前後
・小潮→満月と新月の中間の時期
単純にまとめたものですが、基本的には上記のような感じです。大潮が最も満ち引きが激しく、小潮にかけて変化が小さくなります。
「アジングで狙うべきポイント」の項目でも説明しましたが、魚の食い気は潮の動きによって餌となるプランクトンが活性化しているか、で変化します。そのため、潮の動きが大きい中潮や大潮の時期が釣りに適しているのです。
完全に満干潮を迎えた時間帯は潮が止まっていますが、しばらくすると次の満干潮まで潮が動き続けるので、釣りを長時間楽しみたいときは潮汐を気にしてみてください。
近くの釣具店で「潮汐表」をもらおう
上記で説明した潮汐を確認するには近くの釣具店で「潮汐表(潮見表とも呼称)」をもらっておくことをおすすめします。
昨今はスマホでも地域ごとの潮汐を確認できますが、多くの釣具店で配布している潮汐表は周辺地域に限定した潮位を、年間の日付と時間単位で記載しているので大変便利です。
印をつけることで、多く釣れた日の潮位や時間を手早く確認できるので、次も同じ状況を狙いたいときは必需品となります。
忘れずにもらっておきましょう。
数を釣りたい場合
アジングに慣れてくると、「そこそこ釣れるけれど、数が物足りない」という不満が出てくると思います。アジは味もおいしく、数が釣れれば家計の助けにもなりますからね。
数を釣りたいときに行う手段は一概にはいえませんが、朝と夕方に訪れる「マズメ」の時間帯を狙うのが基本です。
マズメとは日の入り、日の出の時間帯のことで、1日の中で最もプランクトンが活性化する時間帯でもあります。別の項目でも説明した通り、プランクトンの活性化=プランクトンを餌とする魚の食い気も上がるという理屈です。
アジも例外ではなく、マズメの時間帯にアジングをしたら仕掛けを投げるたびに釣れるなんてことも珍しくありません。
もちろん、季節や潮位にもよって異なりますが、数を釣りたいならマズメを狙いましょう。
デカアジを釣りたい場合
数ではなく、アジのサイズが不満になることもあるでしょう。アジは30cmを超えると「デカアジ」あるいは「尺アジ」と呼ばれ、釣り上げるのはアジングでのロマンです。
デカアジを釣るために重要な要素は以下の2つです。
- 針が大きいジグヘッドを使う
- 何投かごとに狙うポイントを変える
以上のことを意識するだけでデカアジがヒットする確率はグンと高くなります。
まず、ジグヘッドは針が大きめのものを使いましょう。小さすぎると、デカアジが食いついても引っ掛からずに口から抜けてしまうためです。
ジグヘッドの針は「♯(番号)」で記載されており、数が小さくなるにつれて針のサイズが大きくなります。デカアジ狙いなら「♯8」のジグヘッドが使いやすくて無難です。小型のアジも同時に狙いたいときは「♯10」あたりにしましょう。
また、何投か試すごとに狙うポイントを変えるのもデカアジ狙いのコツです。仮に小さなアジが釣れていた場合でも迷わず変えましょう。
理由は小さなアジが先に釣れる場合はそこにデカアジはいないからです。アジは同型のサイズで群れを作るという習性があるため、同じポイントばかり狙ってもサイズの変化はあまり感じられません。
デカアジの場合はボトム(海底)を好んで居ついていることが多いので、デカアジに限定して狙うのであれば深いところを探りましょう。
上記のことを知らないと、他の人と同じように釣れているのにサイズではなぜか負けていると感じることがあります。
釣れていても、あえてポイントを変えるのがデカアジ狙いの秘訣です。
デカアジ(尺アジ)をたくさん釣りたいなら秋から冬に狙え!
デカアジを数多く釣りたいときは秋口から冬の直前までの時期を狙いましょう。
秋は成長したアジや産卵を控えたアジが沿岸部に寄ってくるため、平均サイズも大きくなる傾向があります。
夏はぜんぜんデカアジが釣れなかったけれど、秋になると簡単に釣れて拍子抜けしたなんてこともあり得ます。
デカアジ狙いの人は秋を楽しみに待ちましょう。
水深が深いところを狙うならメタルジグで狙おう
潮位が高いときはジグ単だと沈みが遅くて、深い場所を狙いづらいときがあります。少しでも時間を無駄にしたくないときは迷わずメタルジグに変えましょう。
メタルジグは遠投性能と沈み性能に優れたルアーです。広く深くアジを探ることができるため、表層から中層にかけてアタリがないときはジグ単よりも威力を発揮することがあります。
ポイントによってはアジが深い場所にしかおらず、メタルジグでしか釣れないなんてことも考えられます。
深い場所に特化するならメタルジグに変えることも視野に入れておきましょう。
アジング初心者もこれさえ覚えれば快適に釣りを楽しめる!
アジングの基本的な知識を説明してきましたが、一般論では通じないことが多々あるのも釣りです。下記では僕個人の経験を絡めて、特殊な条件化での仕掛けの考え方や釣り場でのマナーを紹介します。
状況に応じて仕掛けをどんどん変えよう
アジングの仕掛けはジグ単が基本と説明しましたが、状況に応じて仕掛けをアレンジしても大丈夫です。むしろ、アレンジしなければどうにもならない状況があります。
たとえば、アジがたくさんいると聞いて訪れた場所が漁港だったらどうでしょうか。港なので当然、漁船が横並びに浮いており、係留用のロープが目まぐるしく張り巡らされています。
仕掛けがジグ単でもメタルジグでも自由に投げるほどのスペースはないでしょう。慎重に投げても仕掛けがロープに引っ掛かってトラブルになる可能性があります。
狙うポイントが極端に狭い状況では僕の場合、ロッドを「延べ竿」に変えます。述べ竿とはリールを装着せず、竿先から直に道糸を垂らすロッドです。道糸はだいたい2m前後で、先の仕掛けはジグ単と一緒です。
ロッドを述べ竿に変える理由は、遠投はできないものの、竿先が届く範囲ならピンポイントで仕掛けを落とせるからです。スペースが限られている場所でも取り回しがよくなります。
上記はあくまで一例ですが、釣り場は場所によって千差万別なので、自分なりに状況にあったアレンジをしてみましょう。仕掛けを一から考えるのも釣りの醍醐味です。
釣り場のマナーを覚えよう
アジングに限らず、釣り初心者で悩み勝ちなのは釣り場のマナーですよね。
「地元の人に怒られたらどうしよう…」
「上級者に冷やかされたら恥ずかしい…」
釣り場はローカルルールも多いので、上記のような不安はあって当然です。ネット社会の昨今でも調べられないことの方が大半です。下記では地域に限らず使える、釣り場のマナーとマナーを知るための方法を説明しているので参考にしてみてください。
釣りをしても大丈夫な場所か確認する
初めて訪れる釣り場ではまず、本当に釣りをしてもいい場所なのか確認しましょう。
港や桟橋では船の発着の邪魔になるため、釣り禁止と書かれた看板などが設置されていることがあります。ときには看板を無視して釣っている先客がいるかもしれませんが、他の人がやっているから自分もOKとならないのはいうまでもありませんね。
また、工場などが近くにある海岸沿いにも注意してください。柵や堤防もなく、釣りやすそうな場所に限って近くの工場や会社の私有地のパターンが多いです。一般道と変わらないように見えることもあるので、確認が取れないときは避けるのが無難です。
他の釣り人がいたら、ライン同士が絡まないように注意しよう
釣り場で先客がいた場合は必ず距離を置いて、別のポイントを狙いましょう。他の人と近すぎると、海中でライン同士が絡まってトラブルになるからです。
アタリがあった! と思って勢いよくリールを巻くと、隣の人も同じように反応していて互いを釣り合っていたなんてことは釣りの世界ではよくある話です。
たとえ、他の人がよく釣れているからといって同じ場所を狙うのは絶対にやめましょう。
ローカルルールは地元の釣具店で確認
釣り場によってはその地域ならではのルールがあったり、自治体や漁協組合によって明確に禁止されていること(撒き餌禁止など)があったりします。
ただし、いきなり見知らぬ地元の方や漁協組合の方にルールを確認しに行くのはハードルが高いですよね。
地域ならではのルールを知るためには近くの釣具店で情報を仕入れるのがおすすめです。適当な釣具を買うついでに店員さんに話をしてみれば、最低限のことは教えてくれるでしょう。
店内に魚拓があるお店はお客さんと交流がある証拠なので、聞きやすいと思います。
以上が釣り場におけるマナーおよびマナーを知るための方法です。上記のことを守っておけばトラブルもなく、快適なアジングライフを楽しめることでしょう。
使った仕掛けはダンボールに巻きつけておくと次回も使いやすい
使い終わったハリスから上の仕掛けはダンボールに巻きつけておくのがおすすめです。
適度に切り取ったダンボールにハリスを巻き、ジグヘッドやメタルジグの針はそのまま突き刺しておけば持ち運びしやすく管理が楽です。
次回に使うときもダンボールから外すだけなので、便利です。逆に針の部分を宙ぶらりんにして持ち運んだり、保管したりすることはやめましょう。
針がいたるところに刺さって危険ですし、ラインが絡まって使い物にならなくなるからです。
僕も経験がありますが、どんな釣り針も「返し」という刺さったら抜けにくい作りをしており、服などの生地に食い込んだらまず外れません。
無理に外せば、生地がボロボロになるので、釣り針の管理だけはしっかり行いましょう。
ぜひデカアジを狙ってアジングを楽しもう
本記事ではアジングの基本から釣り場のマナーにいたるまで解説してきました。最後まで読んでくれたアジング初心者の方は不安がほぼ確実になくなったのではないでしょうか。
もちろん、1度にすべて覚えることは難しいので、わからないことがあればその都度、読み返してみてください。
記事を読まなくても大丈夫になった頃には、デカアジを何匹も釣って大満足しているはずです。
紹介した製品を参考に仕掛けを揃えて、潮が動いている時間帯にアジングに挑戦してみてください。
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