ルアーフィッシングを楽しめる「ジギング」の魅力を徹底解説!狙えるターゲットや必要なタックルなど全知識を紹介

投稿者:ANGLERりゅーちょい

「ジギングをするのに必要な道具を知りたい」「ジギングで狙える魚について知りたい」ジギングは初心者でも気軽に始められ、上級者になると大物にチャレンジできるなど様々な楽しみ方ができて人気があります。今回はジギングの種類などの知識や釣る場所別に揃えるタックル(釣り具)の選び方を詳しく紹介していきます。ジギングで狙った魚を釣るためにも、ぜひ参考にしてみてください。

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「ジギングではどんな魚が釣れるのか知りたい」
「ジギングをするならどんなタックルが必要か知りたい」

ジギングを行う前に必要なタックルを揃えたり、どのような魚を釣れるのかを把握して準備する必要がありますよね。

今回はジギングについての幅広い知識や、タックルの選び方などを詳しく紹介していきます。

本記事を読めば、準備万端でジギングを始めることができますよ。

ジギングで狙ったターゲットを釣り上げて楽しみましょう!

『ジギング』とは?


ジギングとは、メタルジグ(鉛やタングステンで作られたルアーの一種)を使用したルアーフィッシングの1種です。

メタルジグを使うことで、海底深くに落とせるため海に潜っている魚を狙った釣りができます。

また、仕掛けを回収して、再びキャストする動作が早く行えるという特徴があります。

ジギングで狙えるターゲット

季節や釣る場所によって狙えるターゲットが異なりますが、ジギングでは20m〜200mを越す幅広い層を対象にできるのであらゆる種類の魚が狙えるので人気です。

例えば岸から釣りを行うショアジギングの場合は、

  • ヒラメ(4月〜11月)
  • マゴチ(6月〜12月)
  • ブリ(4月〜1月)
  • カンパチ(4月〜6月、9月〜1月)
  • スズキ(12月〜9月)
  • サワラ(5月〜10月)

などを釣ることができます。

海や川などの沖合で釣るオフショアジギングの場合は、

  • カサゴ(4月〜6月、10月〜1月)
  • カンパチ(4月〜7月)
  • サワラ
  • ヒラスズキ(4月〜6月、9月〜12月)
  • ヒラメ
  • マダイ(4月から6月、9月〜12月)
  • ブリ(4月〜7月、9月〜1月)

などを狙えます。

釣りたい魚が釣れる時期に適した場所でジギングするようにしましょう。

ジギングの種類を知ろう


ジギングは4つの種類があります。

  • ライトショアジギング
  • ショアジギング
  • オフショアジギング
  • スロージギング

上記の表を見てもわかるように、最近ジギングの人気から「〇〇ジギング」と派生した言葉が多いです。

しかし、言葉だけでは、よくわからない人も多いですよね。

以下ではそれぞれの種類について説明していきます。

ライトショアジギング


20〜50gの軽量なメタルジグリールロッドを使用して行うジギングです。

軽量なタックル(釣り具)なので、長時間釣りをしていても疲れにくいので男女問わずに行えます。

また、初心者でも気軽に釣りを始めることができ、堤防や砂場・陸っぱりからキャストして気軽に小型〜中型の青物(ブリやカンパチなど)を狙えるので人気沸騰しています。

ライトショアジギングを行うなら、夏から秋にかけてが一番釣りやすい時期なので、シーズンを合わせて楽しむといいですよ。

ショアジギング


ショアジギングは50g〜120gのメタルジグプラグ類のルアーを使って、堤防や磯場から遠投して青物をメインに狙う釣法です。

重いルアーを遠投するためロッドやリールももそれなりのパワーが必要なので、全体的なタックルの重量が重く体力や力が必要となります。

ブリやカンパチ・カツオ・マグロ、ロックフィッシュ(クロソイ・クエなど、海の中の障害物付近に生息している魚)など巨大な青物も狙えるため、釣り上げたときにとても達成感がありますよ。

オフショアジギング


オフショアジギングとは、船から行うジギングのことです。

水深20m〜200mの幅広い層を狙えるため青物やタイ、他にもショアジギングでは連れない魚も釣れるなど多種類の魚を狙えます。

10kを超える大物や高級魚などを釣れるためパワーのある頑丈なタックルを準備する必要があるので、本格的な釣りを楽しみたい方におすすめです。

船は乗り合いで行けるので、釣れるポイントまで連れて行ってもらえて初心者でも釣れる確率が高くなりますよ。

スロージギング


スロージギングは「スローピッチジャーク」とも呼ばれ、関西方面から全国で人気が出た釣法です。

ロッドの反発力を使ってジグをキャストしたり、ロングフォールを行うことでジグにアクションが加えられて魚を惹きつけるという特徴があります。

通常の青物ジギングのアクションに比べると楽なので、体力に自信がない人でも行いやすいです。

スロージギングも深場にいる魚も狙えるため、青物からロックフィッシュなど多種類の魚が釣れます。

アカムツやクエなどの高級魚も釣ることが可能です。

上記では4種類のジギングについて説明してきましたが、ショアかオフショアかでタックルの選び方が異なります。

次章からはショアとオフショア別に、ロッドやリール・ライン・リーダー・メタルジグの選び方を紹介していきます。

基本的なジギングロッドの選び方


ジギングは船で釣る(オフショア)のか陸(ショア)から魚を狙うのかで、揃えるロッドの長さなどのスペックが異なります。

基本的にジギングロッドを選ぶなら、軽量で感度がよいものを選ぶのが1番です。

とはいえ、狙う魚の重量によってもロッドの重さなども異なるため、感度を重視して選ぶようにしましょう。

オフショアとショアジギングで使うロッドの選び方を紹介します。

オフショアで狙う場合のロッドセレクト

オフショアジギングでは、長さが5.8ft(1.73m)〜6.7ft(2.01m)のロッドが適しています。

あまり長すぎるとキャストしにくくなってしまうので、コンパクトサイズが向いているのです。

また、船の下にジグを落としてアクションを起こすため操作性に優れていて、大物の魚も狙えるため120gのルアーもキャストできる硬めのロッドを選ぶことで負けずにファイトできますよ。

ショアで狙う場合のロッドセレクト


ショアジギングで使うロッドは遠くにキャストして飛距離が出る、9ft(2.7m)〜11ft(3.3m)の長めのロッドを選ぶ必要があります。

また、狙う魚の重さや大きさによっても異なりますが、40g〜60gのメタルジグが扱えるパワーがあるロッドを選ぶといいでしょう。

しかし、「パワーがある=硬い」ロッドになり、硬くなると扱い方が難しくなります。

初心者の場合は、9.6ft〜10.6ftくらいの長さで、硬すぎないMかMH程度の硬さのロッドを使用すると扱いやすいですよ。

基本的なジギングのリールの選び方


リールは、スピニングリールとベイトリールの2種類があります。

  • 【スピニングリール】・・・飛距離が出やすい。ライントラブルなども少なくジギングができる。
  • 【ベイトリール】・・・バックラッシュ(ラインが絡まること)が起こりやすいが、ルアーを落とし込んだときのアタリも取りやすく、動きが鈍い魚も釣れる。

特に、オフショアで近海を狙うのであればスピニングリールを選ぶと飛距離が出やすいのでおすすめです。

リールタイプの他にも、リールを選ぶとき押さえておきたいのが、「番号」「糸巻き量」「ドラグ力」「ギア比」となります。

基本的なジギングのリールの選び方をオフショアとショアに分けて紹介します。

オフショアで狙う場合のリールセレクト


オフショアジギングで使うなら、ダイワ4500〜5000番、シマノ8000〜10000番台のリールで、4号前後のPEラインを300m以上巻けるリールが最適です。

また、最大ドラグ力13kg以上で、強い負荷がかかっても耐えられるリールであれば、大物を釣り上げることもできます。

さらに、大物を狙うならパワーギア(ギア比6:1以上)で、手返しよく青物を狙ったジギングを楽しみたいならハイギア(ギア比5:1以下)のリールを選ぶようにするといいでしょう。

ショアで狙う場合のリールセレクト


ショアジギングでは>50g〜120gほどで重さのあるメタルジグダイワの4000番から6000番、シマノの5000番から8000番を目安に選び、3号前後のPEラインを200m以上巻けるリールが使いやすくなります。

また、スピニングリールなら8kg、ベイトリールなら6kg以上のドラグ力があり、手返しがいいハイギアのリールを選ぶようにしましょう。

ラインの選び方


狙っている魚に合わないラインを使用すると、アタリがあってもバラしてしまう可能性もあります。

基本的にジギングではメインラインとしてPEライン(ポリエチレン素材を撚って1本にしたライン)を使うのがおすすめです。

PEラインは、他のラインと比べると耐久性や感度に優れ、紫外線にも強いためナイロンラインと比べると、とても経済的というメリットがあります。

特にスピニングフリールを使用する場合は、PEラインを使わないと巻きぐせがついて釣りにくくなってしまう可能性があるのです。

ラインのタイプ以外にも「太さ」「長さ」「撚り数」などのスペックをチェックしましょう。

以下ではラインの選び方を紹介します。

オフショアで狙う場合のラインセレクト


オフショアジギングで使うラインの太さは、どれくらいの重さの魚を釣るのかを考えて選ぶ必要があります。

重さを表す「lb」の表記を確認して、1ポンドあたり0.45kgの魚とファイトできるので、必要な太さを計算して決めてくだださい。

また、基本的に狙う魚によって生息している水深が違うため必要なラインの長さも異なりますが、200m〜300mほど巻ければ十分です。

スピニングリールやカウンターがついていないベイトリールを使う場合は、どれくらいラインを放出したのかわからなくなってしまうため、10m間隔で色分けされ、5mや1mごとにマーキングが施されたラインを使うと水深を把握できますよ。

ショアで狙う場合のラインセレクト


ショアジギングで使用するラインは、飛距離を出すためにも太さが0.8号〜2号程度が一般的です。

磯から大物を狙うなら200m以上のラインが必要ですが、小型から中型の魚を狙うなら150m〜200mのラインがあれば十分となります。

また、ショアジギングに限らず、オフショアからでも撚り数が多いラインを使用すると、強度もありガイドに妨害されにくく糸が鳴るのを減らすことができます。

釣る場所やターゲットに合わせて長さやラインの太さなどを決めて、快適にジギングを行いましょう。

リーダーの選び方


スピニングリールを使用する場合はメインラインにPEラインを使用した場合、魚の歯やエラ、魚が磯や岩礁付近で暴れてラインが切れることもあるのでリーダー(糸切れを防ぐために結ぶライン)を結ぶ必要があります。

リーダーの選び方を紹介します。

オフショアで狙う場合のリーダーセレクト


オフショアで狙う場合、柔軟性があり伸縮率が高いナイロンや摩擦に強く劣化が遅いフロロカーボンなど、PEラインよりも強いラインをリーダーとしてセットしましょう。

あまり太くしすぎるとジグのアクションの妨げになる可能性もあるため、リーダーラインの太さは、PEラインの2〜3倍の強度がある太さが適しています。

また、リーダーの長さが長すぎると感度が悪くなったりジグのアクションに影響してしまうため、最低でも3m〜5m前後の長さで結束すると船縁で魚とファイトしたときもラインが擦れて切れるのを軽減できます。

ショアで狙う場合のリーダーセレクト


狙う魚によってもリーダーの選び方は異なります。

小型の魚を狙う場合は10〜30lbほど、中型なら40lb以上、大物を狙う場合は60lb以上の強度がある太さのリーダーを使う必要があります。

特に軽いルアーを使う場合は、太すぎるとジグの動きを妨げてしまうこともあるので、狙っている魚の大きさに合わせて選ぶようにしましょう。

ロッドの長さの1/3〜2/3程度にすると、キャストするときも妨げられずにすむのでおすすめです。

オフショアでもショアジギングでリーダーを使用するなら、プライヤー(フックを外すなど、釣りで使う便利な工具)など専用の器具を使って、メインラインと結束し緩みが出ないようにしっかり締めるようにしてください。

メタルジグの選び方


釣り方などによって選ぶメタルジグの重さが異なります。

ショアジギングは「ショアジギング」「ライトショアジギング」「スーパーライトジギング」「オフショアジギング」で使うメタルジグの重さは以下の通りです。

  • 【ショアジギング】・・・40g以上のメタルジグ
  • 【ライトショアジギング】・・・20g〜40gのメタルジグ
  • 【スーパーライトショアジギング】・・・20g以下のメタルジグ
  • 【オフショアジギング】・・・水深×2倍の重さのメタルジグ

特にオフショアジギングの場合は、狙っている水深の2倍の重さのメタルジグが必要になります。

例えば40mの水深を狙うなら80gのジグが必要となるので、自分で計算してジグを選ぶようにしてください。

また、太いラインを使ってジギングを行う場合は重めのジグ、細いラインを使うなら軽めのジグを選ぶようにすると、快適にキャストできるなど快適にジギングができますよ。

ショアジギングでいろんな魚を狙おう!

今回はジギングについての知識やタックルの選び方を紹介してきました。

ジギングでは幅広い種類の魚を狙うことができますが、狙う場所や魚などによって揃えるタックルのスペックが異なります。

初心者の方は、気軽にできるライトショアジギングから始めるのがおすすめです。

自分が扱いやすいタックルを揃えて、いろんな魚を狙って楽しみましょう!


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