チヌ釣りのタックルまとめ!4つの釣り方別必須アイテムや釣り方のコツを解説

投稿者:ANGLERりゅーちょい

チヌ釣りは種類ごとにタックルが異なるため、各方法で必要な道具を揃えるところから始まります。今回は、チヌ釣りのタックルや釣り方のポイントなどをまとめてご紹介します。チヌ釣り用釣具を揃えて、大型クロダイを釣り上げましょう。

この記事をシェアする


チヌ釣りに挑戦してみたい…けど釣り初心者には難しいのかな、初心者がスムーズに始められるための、わかりやすい情報はないかな

「チヌ釣りに興味があるけど、チニングとか釣り方に種類があるみたい…どの釣り方を選ぶのが無難なのか決められないな、選び方も知っておきたい

「チヌ釣りに必要なタックルって釣り方ごとに違うみたいだけど、どう選ぶのかな…チヌ釣りに最適なロッド、リールなどのおすすめがあれば助かるな

チヌ釣りについて、釣り仲間から名前を聞いたくらいで、釣り方の種類やタックルについてはほとんど知識がない、という人も多いのではないでしょうか。

でも、あなたはおそらく、チヌ釣りに興味があってやってみたいと感じたからこそ、「チヌ釣りについて知りたいな、自分でもできるだろうか」と思い、この記事にたどり着いたと思います。

はじめにあなたにはっきりとお伝えすると、当記事を読むことで確実にチヌ釣りをする際の不安な点は解決するでしょう

なぜなら、チヌ釣り未経験者が気になる点や、釣り特有の他の釣り人との距離感や接し方などを全体的に網羅し、安心してチヌ釣りにでかけられるノウハウを公開しているからです。

初めてやる釣り法では経験を問わず、「初心者だな」って鼻で笑われるんじゃないか、

「これだから素人は…」みたいに思われないか、

「ここでチヌ釣りはするもんじゃないよ」みたいな暗黙のルールがあるんじゃないか、とか。何かと不安な点がありますよね。

今回は、あなたと同じように

「チヌ釣りを始めたい」「チヌ釣りは釣り経験者ならやりやすいのかな」「タックルをきちんと作れるか不安」

とモヤモヤしていた僕が、チヌ釣りのタックルを自分でセッティングでき、50cmを越える大型のクロダイを3匹も釣り上げられるまでに得られたノウハウをお届けします。

正直な話、最後まで読み進めていただければ今あなたが気付けていないであろう些細な疑問や不安も、99%は解決できるでしょう。

例えば「チヌ釣りをしたことがない釣り人が、現場で気をつけなきゃいけないことは?」「チヌ釣りをどんな状況でも釣り上げるコツはなんだろう」などなど。具体的にどうすればいいかわかります。

チヌ釣りのそれぞれの方法で必要なタックル


チヌ釣りの代表的な方法として、次の4つのやり方があります。

  • ルアー釣り
  • 投げ釣り
  • ウキワ釣り
  • 落とし込み釣り

それぞれのやり方で異なるタックル(釣り具のセッティング)が必要です。具体的にタックルの内容をまとめて解説します。

ルアー釣り


チヌ釣りのルアー釣りはいわゆる「チニング」と呼ばれる方法で、引きの強さを持つチヌをしっかりと釣り上げるために、パワーのあるタックルが求められます。

    【必須タックル概要】

  • リール:スピニングリール2500〜3000番台
  • ロッド:7〜8フィート前後のライトゲーム用ロッド、硬さML
  • ライン(PE):0.6〜0.8号
  • リーダー:12〜16ポンド
  • ルアー:甲殻類系ルアーやトップウォータープラグ

リール


ソルトゲーム(海での釣り)やバスフィッシング(バス釣り)と同程度のサイズである、2000〜2500番のスピニングリールが一般的です。ベイトリールの場合、5gほどに対応可能なベイトフィネス機がおすすめです。

ロッド

メバリングロッド、シーバスロッドの中間的な設計で、非常に柔らかいティップ(穂先)です。初めてなら使いやすいスピニングタイプが無難でしょう。硬さはMLタイプが幅広く遊べるのでおすすめです。

ライン


ラインはPEとフロロ、2つから選ぶのがおすすめです。PEラインはフロロより伸び率や強度に優れ、リーダーラインが必要になります。手間は掛かりますが、感度がぐんと高くなるでしょう。初めての方でもPEラインなら問題なく挑戦できるはずです。太さは0.6〜0.8号前後、150mくらい見ておくと安心でしょう。

リーダー

リーダーは、フロロカーボンリーダーとナイロンリーダーを使い分けるのがおすすめです。活性が高い時期には強度と耐摩耗性を考慮してフロロカーボンで、夏場のや冬場の活性が低い時期には、伸縮性のあるナイロンリーダーを使用しましょう。

ルアー

チニングに使うルアーの選択肢はとても豊富ですが、最初は1種類だけで問題ありません。ラバージグやワームが人気です。

投げ釣り


チヌ釣りの投げ釣りは、仕掛けを投げ入れて静かに待つだけというシンプルな釣り方です。仕掛け自体も難しくないので、初心者でも始めやすい方法となっています。

    【必須タックル概要】

  • リール:ドラグ付き中型スピニングリール(3000番前後)
  • ロッド:投げ専用ロッド4m30号クラス、遠投ロッド3〜5号
  • ミチイト:ナイロン3号
  • オモリ:25〜35号前後
  • 絡み防止ライン:フロロカーボン8号30cmほど
  • ハリス:フロロカーボン5号50cmほど
  • ハリ:チヌ針4号の1本針、または丸カイヅ14〜18号

リール

リールは、シーバス釣りまたはエギング(アオリイカ釣り)用のリールがおすすめです。スピニングリールが初心者向きで使いやすいでしょう。

ロッド


ロッドは、長過ぎない4m前後のものが適しています。長すぎると扱いにくく、短すぎると遠投できないので、遠投用ロッドでも問題ないでしょう。

ライン(ミチイト、絡み防止ライン、ハリス)

ミチイトは、ナイロンラインが安くて扱いやすいのでおすすめです。1.5〜3号ほどの太さのラインが目安で、200mくらい見ておきましょう。
絡み防止ラインやハリスには、比較的丈夫なフロロカーボンラインを使用しましょう。

オモリ


オモリは25号くらいから使い始めて、最終的には35号前後を扱えることを目指すと良いでしょう。投げ方に慣れることを意識しながら使ってみてください。

ハリ

ハリは、チヌ釣り向けに作られているフトコロの広い針の4号前後、または一般的な釣り針であるUカーブ形状の丸カイヅの14〜18号が目安です。釣りを続けているうちに、ハリやオモリについても適切なものを選べる勘が身についてくるでしょう。

ウキフカセ釣り


チヌ釣りのウキフカセ釣りは、ウキと寄せエサ(魚を誘導するためのエサ)を使い、ポイント(釣れるスポット)を作って 釣り上げる方法です。

場所を選ばずにできる方法ですが、チヌ釣りの中でももっとも多くの道具を必要とするので、リストをチェックして揃えるようにしましょう。

    【必須タックル概要】

  • リール:レバーブレーキ付きスピニングリール2500番台
  • ロッド:チヌ専用ロッド1〜1.5号(5.3m)、または磯用ロッド1〜1.2号(5.3m)
  • ミチイト:ナイロン1.5〜3号
  • ウキ:棒ウキまたは円錐ウキB〜3B
  • ウキ止めゴム:1個
  • ガン玉:B〜4B
  • サルカン:Sサイズ
  • ハリス:フロロカーボン1〜1.5号(2〜2.4m)
  • ハリ:チヌハリ1〜3号

リール


リールは、粘り強くファイト(魚の引きと戦う)できるよう、指先ひとつでオンオフできるレバーブレーキ付きが標準です。スピニングリールの2500番クラスが初心者でも使いやすくて良いでしょう。

ロッド

ロッドは弾力をしっかり活かして魚を浮かせるよう、基本的に磯ロッド1号、5.3m前後を選びます。

ライン(ミチイト、ハリス)


ミチイトはナイロン1.5号ほどや、3号程度の太いタイプがおすすめです。細い方が風の抵抗を受けやすいでしょう。
ハリスは根ズレを考慮して、1.5号ほどあると安心です。

ウキ

ミチイトの滑りを考慮して、大きさはMLサイズ、近場用に9g、遠投用に15gほどあると安心でしょう。

ガン玉

潮が速い場合などは3B〜4Bが適していますが、それ以外の状況ではB〜2Bで問題ありません。

サルカン


Sサイズの小さなサルカンなら、ガン玉とハリスの結合に便利です。

ハリ

通常はチヌ針の2号、大物サイズになると3号必要になるので準備しておくと安心です。

磯でやるなら!落とし込み釣り

チヌ釣りの落とし込み釣りは、堤防など磯辺でタイコリールと短めのロッドを使って釣る方法です。道具はシンプルな内容なので、初心者向けの方法としても適しています。

    【必須タックル概要】

  • リール:タイコ型落とし込みリール
  • ロッド:落とし込みロッド2.7〜4.5m前後
  • ミチイト:ナイロンライン2〜2.5号(蛍光ネオンカラー)100m前後
  • サルカン:極小サイズ1個
  • ハリス:フロロカーボン1.5〜3号
  • ハリオモリ:ガン玉B〜5B
  • ハリ:チヌハリ4〜5号

リール


道糸に巻き癖がつかないよう、また一日中片手で操作しやすいように、軽めで口径の大きいタイコリールが基本です。
巻き取るときはハンドルを使い、指を使って糸を出したり止めたりします。

ロッド

落とし込み釣りのためのロッドは、 穂先が柔らかくバットが強いものを選びましょう。目安は2.7〜3.6mで、4.5mほどの長竿を使うこともあります。

ライン(ミチイト、ハリス)


ミチイトとしては、ナイロンラインの2〜2.5号前後、視認性の高い蛍光カラーのイエローやオレンジなどがおすすめです。
ハリスは、耐久性のあるフロロカーボン1.5〜3号を使用します。

サルカン

ハリスを接続するのに使うサルカンは、ラインのつなぎ目が大きく不自然にならないよう極小サイズを使用します。

ハリオモリ


ハリオモリとして、主にガン玉が使用されます。自然にエサが水中に落ちていく様子を演出するために重量を調節する役割があります。基本は2B前後で、風が強い、潮の流れが速いなどの場合は3Bを使用すると良いでしょう。

ハリ

チヌ針の3~4号から初めると、小さめのほうが食いが良いため、 掛かりも良くなりやすいでしょう。

ルアーで狙う!チニングの方法と4つのコツ


チヌ釣りのルアー釣りである「チニング」の方法、4つのコツは下記のとおりです。

  • STEP1:時期や場所によってルアーを選ぶ
  • STEP2:堤防の岸壁や、砂浜の波打ち際が狙い目
  • STEP3:昼と夜で異なる釣り方をする
  • STEP4:「時合」のタイミングで竿を出す

1つずつ詳しくご説明します。

STEP1:時期や場所によってルアーを選ぶ

ルアー釣りの場合は、時期やフィールドごとに、チヌが何を食しているかを確認し、情報に沿ってルアーを変えるのが基本です。

代表的なルアーの種類をまとめました。

  • 根がかりが多いエリア→ラバージグタイプ
  • ブレイクライン(波の打ち消し)が多い場所→バイブレーションタイプ
  • 外道など→ワームタイプ
  • 幅広いエリアで有効→ポッパー

ラバージグタイプは、オモリとフックが一体となったヘッドフックとスカートと呼ばれる細いゴムひものセットで、バイブレーションタイプは、小刻みな振動でアピールするルアーのこと、ワームタイプは名前のとおり虫に似た形状で、ポッパーは魚の形をした使いやすいルアーです。

チヌの雑食性の高さを利用して、エサに似たルアーを目安にしましょう。

STEP2:堤防の岸壁や、砂浜の波打ち際を狙う


チヌが捕食するエサは、堤防の岸壁や砂浜の波打ち際で見つかりやすいので、チェックするとチニング向きのポイントを発見できます。

障害物に潜むようなエサも好んで食べる習性があるチヌは、石畳のキワなども狙い目です。

干潮時には水がなくなってしまうようなポイントであっても、満潮になると寄ってくることも少なくありません。

ただし、下手に近づきすぎると警戒心が強いチヌは逃げてしまうので、あくまでも慎重に探ってみてください。

STEP3:昼と夜で異なる釣り方をする


チニングでは、昼のデイゲームと、夜のナイトゲームでは異なる対策を取るのがおすすめです。

デイゲームでは、トップウォーター(ラインが水を切らないようにエサを置く)がメインとなります。

他にも、ワームを使ったボトム(底を狙う)ゲームも釣れる確率が高いので、試してみて下さい。

一方、陽が落ちてからのナイトゲームは、チヌの警戒心が緩む時間帯なので、遠投せずとも足元の至近距離でも釣れる確率は上がります。

初心者でも釣り上げやすい時間帯としておすすめです。

STEP4:「時合」のタイミングで竿を出す


チヌの反応がない場合の対処法として、夕方から夜の早い時間に釣り始めることをおすすめします。

先に述べたように、夜間はチヌが釣りやすい時間帯ではありますが、夜が深まっていくと数は落ち着く傾向にあります。

陽が落ちきる少し前から釣り始めることで、結果が出やすくなるでしょう。

投げ釣りの方法と3つのコツ


チヌ釣りの投げ釣りにおける方法と、3つのコツをご紹介します。

  • STEP1:潮通しがあるポイントや流入ポイントが狙い目
  • STEP2:エサの選び方に注目する
  • STEP3:狙い目の時間帯に竿を打つ

順を追って詳しく見ていきましょう。

STEP1:潮通しがあるポイントや流入ポイントが狙い目


潮通しの良いポイントや、水が流入していてプランクトンが多い場所は、大型のチヌに出会いやすいスポットです。

乗っ込み(連れやすい春)時期はチヌの産卵エリアである、沿岸部の浅場も狙い目ですが、条件が合わない時期には普段チヌを狙っている場所で十分釣れる確率が上がります。

STEP2:エサの選び方に注目する


投げ釣りにおすすめのエサは、マムシ、チロリ、ユムシ、本コウジなどです。

中でもマムシやボケなど柔らかめのエサも活躍しますが、近年の水温上昇によってフグやカワハギも狙えるユムシや本コウジを常時持参すると、釣果が上がりやすいでしょう。

STEP3:狙い目の時間帯に竿を打つ


投げ釣りでは基本的にナイトゲームがメインで、日没から22時前後までが狙い目となっています。

チヌの警戒心が高いデイゲームよりも釣りやすいため、夕方から狙い始めるのがおすすめです。

ウキフカセ釣りの方法と3つのコツ


チヌ釣りのウキフカセ釣りでの方法と、3つのコツについて解説していきます。

  • STEP1:季節によってエサを変える
  • STEP2:底ねらいが基本
  • STEP3:なるべく1点集中で寄せエサを撒く

順番に詳しく見ていきます。

STEP1:季節によってエサを変える


春は水温が高くなる乗っ込みシーズンと呼ばれており、大型チヌが期待できる分、ただエサを取って逃げてしまう魚も増えるので取られにくいエサが必要です。

サナギ、コーン、練りエサといったエサを用意しておくと良いでしょう。

また仕掛けを投入するポイントを変えて、チヌを探っていくやり方も効果的ですので、試してみて下さい。

STEP2:底ねらいが基本


ウキフカセ釣りでは底ねらいが基本となっています。

水深や海底状況にもよりますが、寄せエサ(魚をおびき寄せるために巻くエサ)である配合エサは、沈むのが速い、比重の高いものがおすすめです。

STEP3:なるべく1点集中で寄せエサを撒く


オキアミなどに水を混ぜて作ったコマセなど、寄せエサを撒く際には、なるべく集中的に撒くのがポイントです。

撒く範囲が広すぎると、せっかくのチヌが散ってしまい、寄せエサの意味がなくなってしまいます。

潮の流れを見ながら、コマセの中にエサが流れていくように、本命の食わせエサを投入していくと良いでしょう。

コマセは、寄せエサの中でも定番の配合エサで、基本的には、オキアミなどの袋に載っている配合エサの作り方通りで問題ありません。

落とし込み釣りの方法と4つのコツ


チヌ釣りの落とし込み釣りにおける4つのコツは、次のとおりです。

  • STEP1:エサは現地で調達する
  • STEP2:基本は歩きながら釣る
  • STEP3:岸壁などのギリギリが狙いどころ
  • STEP4:少しの変化にも合わせていく

1つずつ詳しく見ていきます。

STEP1:エサは現地で調達でOK


エサは、持参するよりも現地調達がおすすめです。

落とし込み釣りだけならず、他の釣り方法でも言えることですが、現地のチヌが食べているエサを選ぶ方がチヌに怪しまれずに済みます。

また、落とし込み釣りで使いやすいイガイ、フジツボなどのエサはなかなか手に入らないので、現地周辺で探すのが良いでしょう。

STEP2:基本は歩きながら釣る


チヌ釣りの落とし込み釣りの場合、アタリを求めてとにかく防波堤を歩き回ることが基本です。

自らが動きながら、約5m間隔でエサを落とし込むと、チヌに巡り合う確率が高くなります。

勢いのあるクロダイの場合、少し離れていても追いかけてくる可能性があるので、等間隔でエサを投げ込みましょう。

STEP3:岸壁などのギリギリが狙いどころ


岸壁や防波堤のギリギリを狙うと、クロダイがかかりやすいでしょう。

チヌは防波堤際に落ちてくるカニ、へばりついている貝やフジツボなどが好物で、岸壁近くはチヌが集まりやすい絶好ポイントになっています。

近すぎるとフジツボなどにひっかかるリスクがあるので、岸壁より20cm前後の位置がおすすめです。

STEP4:少しの変化にも合わせていく


落とし込み釣りでは、アタリ(魚がハリにかかった状態)からの取り方が重要です。

少しの変化にも敏感になって、積極的に合わせ(釣り上げる)を取るようにすると良いでしょう。

いろいろなアタリに慣れることから始めていくと、徐々に感覚で掴めてくるはずです。

色々な釣り方でゲーム性の高いクロダイ釣り!


チヌ釣りは4つの方法ごとに、必要なタックルやエリア、やり方、コツが異なります。

初心者でもコツを押さえれば、いずれの方法でも十分に大型クロダイを狙えるのがチヌ釣りの醍醐味です。

先に紹介したおすすめの商品リストを参考に、タックルを揃えてチヌ釣りにでかけましょう。

意外なほどに、すんなり大物を釣り上げられるはずです。


この記事をシェアする