イイダコ釣りの2種類の釣り方を徹底解説!イイダコ釣りの釣果をアップさせるコツやおすすめのタックルをご紹介

投稿者:ANGLERりゅーちょい

最も釣り方がシンプルでお手軽な、タコ釣り入門といえば「イイダコ釣り」 タコの中でもうまみが濃くて美味しく、一風変わった楽しみ方が出来るため、初心者やアングラーの間でも注目の的です。 実は初心者でもシーズンによっては簡単に数釣りを狙え、エギング釣り具を流用することもできるなど、釣り好きにも嬉しいメリットが満載です。 当記事では「イイダコ釣り」の全てに迫り、心も釣果への準備も万端にするための手伝いをします!

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「イイダコ釣りは面白いって聞くけど、どんな釣り?」
「イイダコを釣るためのコツを知りたい!」

一般的なルアーフィッシングやタコ釣りに比べて釣りやすく、初心者でも楽しめるというイイダコ釣りには、どんな魅力があるのでしょうか?

せっかくチャレンジするのであれば、釣れやすい時期や釣れるポイントを知り、やっぱり釣果も上げたいですよね。

当記事では「イイダコ釣り」にチャレンジする前に知っておきたい知識や魅力について「2種類の釣り方の全て」から「パターン別のおすすめタックル」まで、初心者にもわかりやすく解説していきます。

イイダコ釣りを詳しく知り、楽しみ方や知っておきたいポイントをおさえて、イイダコ釣りマスターへの第一歩を踏み出しましょう。

簡単で楽しい!「イイダコ釣り」の魅力

「イイダコ釣り」は簡単で楽しく、誰でも気軽に釣り上げることができるため、釣り初心者やファミリーフィッシングとしてもおすすです。

イイダコとはタコの中でも5~20センチ程度の小型のタコです。

サイズは小ぶりですが数釣りできるため「当たればおいしく」「食べれば美味しい」と、二度おいしい思いのできる魅力的なターゲットです。

イイダコは砂泥底(岩礁や石が点在する場所)に生息しています。

北海道南部から九州地方まで幅広い地域に分布しており、全国各地の沿岸部で岸から簡単に釣れることも人気の秘密 です。

今から釣りを始める初心者の方はもちろん、多くのアングラー(釣り人)が魅力を感じているシーズン釣りのうちのひとつです。

ターゲットとなる「イイダコ」の特徴

次にターゲットとなる「イイダコ」の特徴について紹介します。

イイダコは通常のタコよりかなり小ぶりで、手のひらに収まるぐらいのサイズです。

目と目の間に金色の紋が入っており、中に小さい卵(米粒程度の大きさ)が詰まっている縁起のよさそうなチビタコです。

卵がご飯粒のように見えるというところから「イイダコ(飯蛸)」と呼ばれるようになりました。

他のタコとの見分け方

小型の他のタコとイイダコの違いを見分けるには、下記の2つの特徴に注目してみるとわかりやすいです。

  1. 「イイダコ」には足の付け根に金色の紋がある
  2. 貝類が好物で白いものに反応する習性がある

イイダコ釣りでは、上記の特徴のひとつである「白いものに反応する習性」を利用して釣りをします。

補足としてイイダコは他のタコとは異なり、大人になっても20~30cmほどの大きさまでしか成長しません。

まずはサイズの小さなタコをターゲットとして狙いましょう。

イイダコ釣りに適したシーズンは秋から冬

イイダコ釣りに最も適しているシーズンは秋から冬です。

イイダコは冬から春にかけてが産卵の季節となるため、習性として秋から冬にかけて浅場に近づいてきます。
具体的には9月末~12月がシーズンとなり、最もよく釣れる時期です。

イイダコの旬は冬のため、おいしいイイダコを狙いたいときは冬の時期がおすすめ です。
抱卵期のメスは特に甘みと旨みが強く、特に美味とされています。

数釣りをしたい人はシーズン始めの9~10月が積極的にエサに食いつくため、最も釣果が期待できる時期 になります。

イイダコ釣りの釣り方

続いて、イイダコ釣りの詳しい釣り方について解説します。

まずは前提として釣りたいと思っていても、場所によっては「タコ釣りが禁漁」となっている場合もあります。

釣りに行く前に近くの漁協や組合に確認してから行くことをおすすめします。

基本となるのは「テンヤ釣り」

イイダコ釣りの基本となる「テンヤ(オモリと針が一体化した道具のこと)釣り」とは、イイダコが「白いものに飛びつく」という習性を利用した釣り方です。

オモリにらっきょうや豚の脂身など、とにかく「白い」エサをぶら下げて釣り上げます。

昔はネギの白い部分や電球が使用されていた、なんてこともあるそうです。

テンヤ釣りの手順

テンヤ釣りの手順としては以下の通りです。

  1. 真下か前方にテンヤを落として海底まで沈める
  2. 着底するのを確認したらテンヤを底で踊らせるイメージで竿を小刻みに動かす
    (テンヤを大きく跳ね上げないように気をつける)
  3. イイダコがテンヤに巻き付いたタイミングでリールを巻き取る

テンヤを躍らせて誘いをかけるときには、竿を大きく動かしすぎるとイイダコが警戒してしまうためNGです。

あくまで後ろのハリは底につけたままで、オモリだけが動いている状態を理想 としましょう。

いくら小ぶりといえども、イイダコが巻き付いたときには「鈍くのっそりとした重み」が加わります。

重みを手元に感じたときが、リールを巻き取るタイミング となります。

仕掛けに抱きついているイイダコが驚いて逃げてしまわないよう「ゆっくり巻いては止める」を繰り返しつつ、緩めないようにリールを巻き上げるようにしましょう。

イカを釣るときに有効な「スッテ釣り」もイイダコに効果的

イカ釣りでは定番の釣り方のひとつとなっている「スッテ(疑似餌の一種)釣り」もイイダコ釣りでは効果的なため、取り入れるアングラー(釣り人)が多くいます。

スッテには「浮きスッテ」と「鉛スッテ」の2種類がありますが、イイダコ釣りで使用するのは、多点掛けで数釣りを狙える「浮きスッテ」です。

スッテ釣りの手順

スッテ釣りの手順としては以下の通りとなります。

  1. 5~10号の中通しオモリをつける
  2. オモリをつけた先に浮きスッテを結ぶ
  3. ボトム(底)の感触を得ながらズルズルとスッテを引いていく

スッテは「動かさなくても勝手にふわふわ動いてくれる」仕掛けのため、エサを自分で動かして誘いをかける必要がなく、基本的には「待ち」の釣りといわれています。

ただし、スッテだけでは軽くて流されてしまうので、5~10号(18.75~37.5g)の中通しオモリを一緒に使用することが必要となります。

エサで誘いをかける必要がないため特に大きなコツはありませんが、途中でスッテを止めてあげることも、バイト(魚がルアーをかじること)チャンスとして有効となります ので、是非試してみてください。

またスッテはフック数が多く、針掛かりを起こしやすいため、扱いには十分に注意しましょう。

イイダコ釣りにおすすめのタックルを解説

次に、イイダコ釣りにおすすめのタックル(釣り道具)について解説します。

テンヤ釣りをするかスッテ釣りをするかによって「選び方」と「おすすめ商品」が違ってくるので、それぞれ詳しい内容をチェックしてみましょう。

イイダコ釣りにおすすめのロッドの選び方

テンヤ釣りの場合はショア(岸)から釣ることが多いため、遠投しやすい長さ7~9フィート(2.13~2.74m)のものがおすすめです。

汎用性が高いのはスピニングモデル (軽い仕掛けを遠くに投げるのに適しているロッド)となります。

スッテ釣りを行う際は基本的に船から釣る形になるので、長さよりもパワーのあるロッドを選びましょう。

パワー重視ならベイトロッド が向いています。

ベイトロッドの特徴として重い仕掛けも投げられる、巻く力が強い、コントロールしやすく手返し(仕掛けを投げてから回収するまでの流れ)が良いという点が上げられるので、スッテ釣りに最適といえるのです。

テンヤ釣りにおすすめのロッドはダイワ 『 インフィート OP(オクトパス)』スピニングモデル

日本が誇る釣り具メーカー「ダイワ」の安心の技術とこだわりがぎっしり詰まった、数少ない「イイダコ対応ロッド」がおすすめです。

ショアからの「イイダコ釣り」には、たとえ小さなイイダコであっても想像以上の素早さと力強さを必要とします。

『インフォートオクトパス』は、よりパワフルに使えるような強化構造となっており、イイダコの微妙なアタリもしっかりと手元に伝える、高感度の穂先を備えています。

またスピニングタイプはより軽快で誰にでも使いやすいように工夫されてあるため、初心者にもおすすめです。

足元の近場から遠投まで幅広く対応できますが、ベイトタックルに比べてパワーは劣るため大物釣りには不向きで、同じタコ釣りでも流用できる幅は限られてきます。

とはいえイイダコは成長しても小ぶりなサイズなため十分に申し分がなく、ショアからのイイダコ釣りに適した一押しのロッドです。

  • 標準全長(cm):264
  • 継数(本):2
  • 仕舞寸法(cm):137
  • 標準自重(g):195
  • 先径/元径(mm):1.7/14.4
  • 適合ラインナイロン(lb):10-20
  • 適合ラインPE(号):0.8-1.5
  • 適合ルアー(g):7-40

スッテ釣りにおすすめのロッドはプロマリン 『パワフルテトラDX 150』

スッテ釣りでおすすめのロットといえば『パワフルテトラDX 150』で決まりでしょう。

リーズナブルながら感度が抜群で人気が高く、一時期は釣り具屋さんに並ぶとすぐに売り切れてしまっていたほどの名竿 です。

釣り竿への信頼性は高く「2本買い」する玄人もいる程ですので、形から入るスタイリッシュさよりも機能性を重視したい初心者には、特におすすめの1本です。

長さも1.5Mで穂先は先調子のため「防波堤」や「船釣り向き」でのイイダコ釣りに、最適の釣り竿といえます。

  • 規格:150
  • 全長(M):1.5
  • 継数(本):2
  • 仕舞寸法(cm):80
  • 自重(g):87
  • 先径/元径(mm):0.9/20.0
  • 適合鉛(号):5~10号

イイダコ釣りにおすすめのリールの選び方

テンヤ釣りに挑戦する場合、スピニングリールは2000~2500番代が適しています

そもそも「イイダコ釣り専用のリール」というものはありません。
そのため、エギング(イカ釣り)などで使用するスピニングリールを代用するのが一般的です。

PEライン(極細のポリエチレン素材を使用して作れた釣り糸)の1~1.5号の太さのもので、150~200m程度巻けるリールが理想的です。

また、スッテ釣りでベイトロッドを使用する場合には、合わせてベイトリールを購入する必要があります。

ベイトリールはPEラインの3~5号の太さのものが50~100mほど巻け、ドラグ(魚の引きに対してリールの糸が巻いてあるスプールと呼ばれる部分を逆転させ糸を送り出す機能)が最大で5kgあるものが使いやすくおすすめです。

※スピニングリールとベイトリールの違い

スピニングリールは投げるときのライントラブルが少なく、初心者でも扱いが比較的簡単です。
細いラインを巻いて、軽いルアーを遠くまで投げることが出来る、遠投性能に優れたリール です。

ベイトリールは太いラインが巻けてパワーがあり、真っすぐにラインが出る構造のため、重いルアーの扱いに適しています

また、リールの扱いに慣れると圧倒的にキャスト(ロッドを使って仕掛けを投げること)が早くなり、手返しがよくなる こともメリットのひとつです。

テンヤ釣りにおすすめのリールはダイワ(Daiwa) 『スピニングリール 15 レブロス 2000』

ダイワ「レブロスシリーズ」は、釣り入門者向けにリーズナブルに販売している商品ですが、クオリティが高くベテランからも抜群の信頼度を誇っている、おすすめの逸品です。

リールサイズが幅広く揃っているため汎用性も高く、スムーズな巻心地やコンパクトで軽量、基本性能の高さにこだわった機能が充実している ことから、満足度の高いリールのうちのひとつです。

ライントラブルを防止し飛距離を伸ばすスプール構造で、より遠投性能が高まっています。遠投だけではなく、堤防や磯でのエサ釣りからルアーフィッシングまで、幅広く活躍することができます。

  • スピニングリールサイズ:2000
  • PE巻糸量(号-m):1号-200M/1.5号-150M
  • 自重:225g
  • ギア比:4.8 巻
  • 取り長さ:64cm(ハンドル1回転あたり)

スッテ釣りにおすすめのリールはダイワ(DAIWA)『フネXT』

ダイワより2019年に新発売されたばかりの船釣り向けの『フネXT」がおすすめです。

タコのようなゴリ巻き系の魚は、巻き上げの時にロッドやリールにも負担が掛かります。

・高負荷でもパワフルな巻上げが可能な「メタルフレーム仕様」。
・ラインキャパが豊富なため、タコ釣りに必須の強度な糸(PE)でも十分な巻量があり使いやすい
・小型で軽量なため、長時間使用しても疲れにくい
3拍子揃っており「タコ釣り」のために生まれたようなタコ向きのベイトリール です。

パワーギアタイプ(5.6)と、ハイギアタイプ(6.8が)ありますが、イイダコは小ぶりでライトゲーム要素が強いため、効率重視のハイギアタイプをおすすめします。

  • 巻取り長さ(cm/ハンドル1回転): 72
  • ギア比: 6.8
  • 自重(g): 205
  • 最大ドラグ力(kg): 5.0
  • 標準糸巻量 PE(号-m): 2-200、3-130

イイダコ釣りにおすすめのルアーの選び方

テンヤ釣りではエサを使いますが、スッテ釣りではその名のとおり「スッテ」と呼ばれるルアーを使用した釣り方法を使います。

「イイダコ釣り専用のルアー」は数が少なく、通常はイカに使用するルアーを代用することが多いです。

エギングでは定番カラーとなるセンターを中心として紅白に分かれているタイプのルアーが無難ですが、カラーがたくさんあるので複数持っておくことをおすすめします。

おすすめのルアーはデュエル『ヨーヅリ(YO-ZURI) エギ(タコ)イイやんラトル 鉛付 6号 PLKI』

音と光でイイダコにアピールする「イイダコ釣り専用」の『イイやんラトル』がおすすめです。
イイダコの大好物である「カニ」マークがついているので、より遠くのイイダコにアピールすることができます。

2~3種類は準備して、交互に変えていくとで、より効果の上がりが期待 できます。

  • サイズ(mm): 60
  • 重量(g): 23
  • カラー:5色(ピンクガニ)(パールガニ)(スケルトン黒ガニ)
    (スケルトン夜光ガニ【夜光】)(スケルトン赤ガニ)

イイダコ釣りの釣果をアップさせるコツ

イイダコ釣りの釣果をアップさせるためのコツは「ボトムをとる」という1点のみです。

まずは海底の感触が分かるようになることが、釣れる確率を上げるために重要な鍵となります。

もしもボトムの感触が分かりずらいときには、少し重めのオモリを使ってみましょう。
潮の流れを切って底に落ちるスピードも早くなるため、釣り初心者でも感覚を覚えやすくなります。

「ボトムをとる」ということは、テンヤ釣りとスッテ釣りの両方に共通するコツなので、たくさんイイダコを釣るためにも、必ずマスターしておきましょう。

イイダコ釣りにあると便利な道具

最後に、イイダコ釣りにあると便利な道具を紹介します。

タックルボックス

釣りに必要なタックルを収納できるタックルボックスがひとつあると便利です。

イイダコ釣りに関わらず他の釣りでも重宝するので、釣りに行く頻度が多い人はタックルボックスにタックルを収納しておくのがおすすめです。

ペンチやはさみ

ラインや仕掛けを切るのに使用することがあるので持っておくと便利です。

クーラーボックス

釣ったイイダコを入れるのにクーラーボックスは必須です。

小型のバケツと合わせて持ち運べば、海水と合わせて活かしたまま持ち帰ることも可能なため、バケツを準備することもおすすめです。

2種類の釣り方をマスターしてイイダコ釣りを楽しもう!

イイダコ釣りには「テンヤ釣り」と「スッテ釣り」の2種類の楽しみ方があります。

2種類の釣り方とコツをマスターしてイイダコ釣りを極めることも大きな醍醐味となります。

初めてイイダコ釣りに挑戦する場合、まずは扱いやすいスピニングロッドを使って基本となる「テンヤ釣り」から始め、慣れてきたらベイトロッドやリールを揃えて「スッテ釣り」にチャレンジしてみるなんていかがでしょうか。

ひと味違ったイイダコ釣りを二度体験できるのも、イイダコ釣りならではの楽しみ方 ですね。

一見地味なようにも見えますがやってみると奥が深く、ハマる人の続出している「イイダコ釣り」にチャレンジし、あなたも「イイダコマスター」の称号を手に入れましょう。


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