ベイトリールの選び方は? | 特徴や基本的な使い方、おすすめのベイトリール8選

投稿者:ANGLERりゅーちょい

ベイトリールの基本からスピニングリールとの違いについて解説するとともに、選び方のポイントやおすすめのおすすめのベイトリールを紹介します。バックラッシュなどのトラブルも多いといわれるベイトリールですが、正しい使い方を覚えておけば精度の高い釣りを楽しめます。

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「ベイトリールに興味があるけれど、使い方がわからない」
「どんなベイトリールを選べばいいのか、具体的な基準を知りたい」

今やバス釣りのみならず、さまざまなジャンルの釣りで使われているのがベイトリールです。

ですが、精度の高い釣りができるものの、初心者には取っ付きづらかったり、どう扱っていいのかわからないという人も少なくありません。

本記事では、ベイトリールの特徴から使い方、具体的な選び方の基準について解説するとともに、特におすすめのベイトリールを紹介します。

初心者はもちろん、これからベイトリールを導入しようと考えている方も、基本的な使い方と購入する際に重視すべきポイントを理解できるようになります。

ぜひ参考にして、自分に合ったベイトリールを導入しましょう。

ベイトリールとは

ベイトリールとは、ベイトキャスティングリールの略称で、簡単にいうとルアー釣りに特化したリールのことです。

糸にヨレがかかりづらいのが特徴で、リールの双璧をなす存在であるスピニングリール以上にラインを巻き上げる力が強い傾向があります。

ラインを巻き取るスプール部分がリール内部にあるため、誰でも一目でベイトリールだとわかる構造になっています。

バス釣りが中心のリール

ベイトリールはバス釣りにベストで、これまではバス釣り以外の釣りにはほとんど使われることはありませんでした。

しかし近年は、渓流でのルアー釣りや堤防からの根魚狙いなど、さまざまな釣りで使われ始めており、今後さらに導入する釣り人(アングラー)が増え続けるのは間違いありません。

ただ、アジングやメバリングなどをする場合は、取り回しがしやすく、トラブルが起こった際に対処がしやすいスピニングリールを使った方が無難です。

流行のショアジギングにも使用できますが、バックラッシュなどのトラブルが起こった場合にリカバリーがしづらいデメリットがあります。

さらに重いルアーを投げる(キャスト)時にライントラブルが起こると、身体が前面にもっていかれる可能性があるので注意が必要です。

バックラッシュ

ラインが絡まってしまうこと。スピニングリールとベイトリールではバックラッシュの原因が違ってくる。
ベイトリールの場合、ラインの放出がスプール部分の回転に追いついていない場合や、逆にラインの放出速度が落ちているのに、スプールの回転が速いままだった場合に起こりやすい。

また、一般的にベイトリールはスピニングリールに比べて扱うのに多少なりとも技術がいるため、ある程度リールの扱いに慣れた人向けのものです。

操作性と外面のカッコよさから「使ってみたい」と思うアングラーは多いですが、釣り初心者の場合には、主にバス釣りで使用するのがよいです。

ベイトフィネスリールは軽量のルアー向き

「フィネス」とは主にバス釣りで使われる用語で、本来はスピニングリールを使って軽量のルアーを投げる釣りのことをいいます。

ルアーを細かく動かして魚を誘う必要があるため、とても繊細な釣りといわれており、これまでは取り回しのよいスピニングリールで行うのが一般的だったのです。

しかし、近年は釣竿(ロッド)やリールの進化によって、ベイトリールでも軽量のルアーを問題なく扱えるようになってきました。

結果、ベイトフィネスという釣り方が広まっており、主に5g以下のルアーを投げるためのベイトフィネスリールも普及しています。

ルアーのキャストにベイトリールを使用するため軽量でも飛距離が出やすいのがメリットで、さらにスピニングリールに適さないほどの太いラインも使えるようになります。

大物が掛かった際にも安心してファイトでき、特にワームを投げる際にとても投げやすいのが特徴です。

ワーム

樹脂やゴムの素材でつくられたソフトルアーの総称。
海老やカニ、ミミズ、川虫などに似せてつくられており、自然なアクションが可能になるため、繊細な動きの演出で効果的にターゲットを誘うことができる。

ただし、上述のように、ベイトリールは相応の技術がなければ扱うのが難しく、さらに使い道も限られているため、初めてリールを購入する場合はスピニングリールにすることをおすすめします。

ベイトリールの選び方

ベイトリールの概要を説明したところで、実際にベイトリールを選ぶ際に押さえるべきポイントについて説明します。

様々な釣りに活躍できるハイギアモデルを選ぶ

ベイトリールは、ギア比によってハイギア・ノーマル・ローギアに分けられますが、おすすめは現在主流となっているハイギアモデルです。

ギア比

リールのハンドル側に付いているギアとラインスプール側に付いているギアの比率のことをいう。
ギア比がわかれば、ハンドル1回転に対して、ラインスプールが回転する度合いがわかる。

  • ハイギア:ギア比7以上
  • ノーマル:ギア比6.3程度
  • ローギア:ギア比5前後

かつてはノーマル・ギアが主流でしたが、現在はハイギアもリールを巻く際の重さがかなりスムーズになったため、さまざまな釣りでハイギアモデルが主流になっています。

ローギアは使いどころが限られるため、あまり見かけることはありません。ラインの巻き取りに関しても、ハイギアの方がとても楽です。

実際、もっとも汎用性が高いのがハイギアで、ほぼ全ての釣りに対応できるため、ベイトリールを選ぶ場合にもハイギアを選ぶことをおすすめします。

ベイトリールはスピニングリールに比べて高価なため、高いお金を出してベイトリールを選ぶのであれば凡庸性高いものがよいでしょう。

スプール(糸巻き量)は12〜14ポンドを100m巻けるリールを選ぶ

ベイトリールは12ポンド(lb)の太さのラインが100mほど巻ければ問題ありません。各リールごとに糸巻き量があり、リール本体に記載されているので参考にしましょう。

ショアジギングをする場合などは太目のラインを200m以上巻けるものが理想ですが、ベイトリールを使ったバス釣りの場合は、100mもあれば十分です。

ボートからでも陸っぱりからでも、おおよそ75mぐらいのラインがあれば足りますが、思わぬ大物がヒットした場合や不測の事態に備えて、少し余裕をもって100mぐらいがよいです。

なお、ベイトリールの糸巻き量の適正値は、大体スプールエッジの外径から1mm下ぐらいです。

リールの糸巻き量が適正値より低い場合、スプール一回転あたりの糸の放出量が減ってしまうため、ルアーの飛距離が著しく低下してしまいます。

逆に高すぎる場合は、スプールから放出されるライン量が多すぎてしまうため、バックラッシュが起こりやすくなります。

買う前の選ぶ段階でしっかり巻けるリールを選ぶようにしましょう。

おすすめベイトリール8選

続いて、おすすめのベイトリールをいくつか紹介します。

シマノ:アルデバラン BFS XG

  • 最軽量のベイトフィネスモデル
  • 軽いルアーでも自在に飛ばせる
  • バス釣りやトラウトに最適

シマノのベイトリールの中でも屈指の人気を誇るシリーズです。

自重130gと非常に軽量で、バックラッシュも起こりにくい仕様になっているため、はじめてベイトリールを購入する人にもおすすめです。

バス釣りはもちろんですが、渓流釣りでもメインで使用しているアングラーが多いです。

商品情報

ギア比:8.0

最大ドラグ力(kg):3.5

自重(g):130

価格:31,125円~

ナイロン糸巻量(lb.-m)/フロロ糸巻量(lb.-m):8-45/8-45

シマノ:カルカッタコンクエスト BFS HG

  • シマノを代表するベイトリール
  • 軽量ベイトフィネスモデル
  • マイクロモジュールギアによる滑らかな巻き心地

シマノを代表するベイトフィネスモデルです。軽量で非常に滑らかな巻き心地が特徴で、繊細なルアーアクションを求められる釣りに対応できます。

長時間釣りをしても疲れにくいメリットもあります。バス釣りでも渓流でも、快適な釣りを楽しめる安定のシリーズです。

商品情報

ギア比:6.8

最大ドラグ力(kg):4.0

自重(g):200

価格:43,632円~

フロロ糸巻量(lb-m):8-45

シマノ:バンタム MGL XG

  • バスフィッシング用ベイトリール
  • ロッドとの一体感による柔軟なキャスト
  • 滑らかな巻き心地と高い強度を両立

バスフィッシング用の高い操作性をもつベイトリールです。ロッドと一体化した柔軟なキャストが可能なのが特徴で、ターゲットのルアーへの食いつき(バイト)も素早く感知できます。

マイクロモジュールギア採用で滑らかな巻き心地とともに高い強度をもちます。

商品情報

ギア比:8.1

最大ドラグ力(kg):5.0

自重(g):225

価格:26,546円~

ナイロン糸巻量(lb-m):12-130、14-110、16-100

ダイワ:SS エア 8.1

  • ダイワの最高峰技術を反映
  • エアブレーキシステムでバックラッシュを抑制
  • 渓流用のベイトフィネスにもおすすめ

ダイワが誇る最高峰のベイトフィネスモデルです。高い操作性とエアブレーキシステムでバックラッシュなどのトラブルを抑制し、軽量のルアーを手返しよくキャストできます。

非常に使いやすいので、狭いポイントを正確に攻める必要のある渓流釣りで使用するアングラーも多いです。

商品情報

ギア比:8.1

最大ドラグ力(kg):4

自重(g):145

価格:40,737円~

標準巻糸量(フロロ 号ーm):8-50

ダイワ:リョウガ シュラプネル C3000H

  • 淡水大型魚専用ベイトリール
  • 剛性と操作性を両立
  • 大型の淡水魚を狙う人におすすめ

「弾片」を意味するプロ仕様の淡水大型魚専用ベイトリールです。プロが開発段階から関わっており、剛性と高い操作性を上手く両立しています。

専用機だけあって、淡水で大型の魚を狙う玄人が望む性能をもっています。

商品情報

ギア比:6.2

最大ドラグ力(kg):10

自重(g):390

価格:62,404円~

PE糸巻量(号-m):8-120/10-80

ダイワ:スティーズ SV TW 1016SV-SHL

  • 淡水・海水どちらにも利用できる
  • ダイワのハイエンドベイトリール
  • 小物から大物まで幅広く対応可能

ダイワの誇る淡水・海水のどちらにも対応できるハイエンドリールです。最先端テクノロジーが如何なく導入されており、軽量ベイトフィネスから大物まで幅広く対応できるのが特徴です。

バックラッシュなどのトラブルも少なく、海でも川でも快適な釣りを楽しめます。

商品情報

ギア比:7.1

最大ドラグ力(kg):5

自重(g):160

価格:49,968円~

標準巻糸量 ナイロン(lb.-m):14-45~90/16-40~80

アブガルシア:REVO LTX-BF8-L

  • バス釣り用軽量モデル
  • 軽さと剛性を両立
  • 高いキャスティング精度

アブガルシアのベイトリールでもっとも有名なシリーズです。軽くて扱いやすいのが特徴で、軽量のルアーがよく飛び、マグネットの調整がしやすくバックラッシュも少ないです。

レボシリーズの中でも特に軽量で扱いやすく、はじめてのベイトリールにもおすすめです。

商品情報

ギア比:8.0:1

最大ドラグ力(kg):5.5

自重(g):129

価格:30,105円~

ラインキャパシティ:0.235mm/8lb:50m 0.265mm/10lb:40m

アブガルシア:ROXANI BF8-L

  • 加木屋守氏愛用モデル
  • 高いコストパフォーマンス
  • 淡水から海水まで幅広く対応

バスプロの加木屋守氏が愛用していることで知られるモデルです。小型のルアーを巻くのに適しており、価格もベイトリールの中ではかなり安い部類に入るため、はじめてベイトリールを導入する人にもおすすめです。

ハイギアのため、軽量のルアーを手返しよくキャストするのに向いています。

商品情報

ギア比:8.0:1

最大ドラグ力(kg):5.5

自重(g):185

価格:11,946円~

ラインキャパシティ/8lb:100m

ベイトリールの豆知識

続いて、ベイトリールを扱う上で知っておくべき知識を紹介します。

飛距離を出したいときに見直したいポイント

ベイトリールで飛距離が出ないと悩んでいる人は少なくありませんが、特に以下の点を見直してみましょう。

  • 1.ルアーの選択を慎重に
  • 2.ロッドにも気を使う
  • 3.ラインの適正値に注意する
  • 4.キャスティングを見直す

1.ルアーの選択を慎重に

スピニングリールにもいえることですが、ルアーの飛距離を出すには重めのルアーを選択する必要があります。軽いルアーの場合、いくら腕があっても遠くに飛ばすのは難しくなります。

また、できるだけ空気抵抗の少ないルアーを選択することも重要です。たとえば、バス釣りで使われるバズベイトよりも、バイブレーションなどの方が空気抵抗が少ないためよく飛びます。

飛距離にこだわるならば、できるだけ空気抵抗が少なく重めのルアーを選択しましょう。

2.ロッドにも気を使う

遠投用のロッドを使うことも重要です。たとえベイトリールがスムーズなキャストに向いたものでも、ロッドが遠投向きでなければ飛距離を出すのが難しくなります。

できるだけ長めで硬く、高い反発力をもったロッドを選択しましょう。

3.ラインの適正値に注意する

すでに説明したように、スプールにラインを適正値まで巻くことも重要です。

適正なところまでラインを巻いておかないと、著しく飛距離が落ちてしまいますし、逆にライン量が多すぎてもバックラッシュの原因となります。基本的なところですから、しっかり守りましょう。

4.キャスティングを見直す

基本となるキャスティングを見直すことも重要です。どんな投げ釣りでもいえることですが、腕力で投げるのではなく、ロッドの「しなり」を使って投げるのが基本です。

力んだキャスティングはバックラッシュなどのトラブルの原因にもなりますから、定期的に自分のキャスティングを見直して、正しいフォームで投げているかを確認してください。

バックラッシュの直し方

もしバックラッシュしてしまった場合の直し方についても解説しておきます。

バックラッシュはベイトリールのトラブルの定番であり、プロアングラーでも起こってしまうことは珍しくありません。どんなに注意していても起こる可能性がありますから、解き方をしっかりと覚えておきましょう。

まずはラインが噛んでいるところまで手で放出させ、親指で絡んでいる部分を押さえます。押さえた上体でリールを巻き、再び手でラインを放出させます。

再び噛んでいる部分(ラインを引っ張って出てこないところ)まで放出させたら、同じように親指で押さえてリールを巻きます。同様のプロセスを繰り返せばOKです。

後は放出させたラインを綺麗に巻くために、リールの少し前に手を当て、人差し指と親指でラインを押さえてテンションを掛けながら巻くだけです。

バックラッシュした時点ですぐにラインを切ってしまう人もいますが、まずは上記の方法で直してみて、どうしても絡みがとれなかった場合にのみ切るようにしましょう。

ベイトリールを使いこなして釣りを楽しもう

ベイトリールの概要と使い方、そしておすすめのベイトリールを紹介しました。

ベイトリールはスピニングリールに比べて扱いが難しく、釣りに慣れた人向けですが、バス釣りの場合はベイトリールでしか投げられないルアーやワームもあります。

初心者の方は、まずスピニングリールで始めて、慣れてきたらベイトリールを導入するとよいでしょう。

スピニングリールに比べてバックラッシュなどのトラブルも多いですが、直し方をしっかりと覚えておけば問題ありません。

ベイトフィネスを含めさまざまな釣りを楽しむことができるので、上手く使いこなして精度の高い釣りを楽しみましょう。


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