キス釣り仕掛けは簡単!仕掛けの選び方や自作方法、釣果をアップさせる方法を解説
投稿者:ANGLERりゅーちょい
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「キス釣りをやってみたいけれどいろんな種類の仕掛けがあって、初心者でも使いやすい仕掛けがどれなのかわからない」
「普通、キス釣りの仕掛けは場所や状況によって使い分けるものなのだろうか…」
「キス釣りにあった仕掛けを自作することってできるのかな」
初心者から上級者まで多くのアングラーに人気のキス釣り、「始めてみたいけれど、どんな仕掛けや道具を用意すれば良いのか…どんな風に仕掛けを使って魚を誘えばよいのかな」とわからないことだらけですよね。
経験が浅ければ浅いほどわからないことが多いのは当然のことです。
とはいえ、あまりにわからないことが多すぎて、自分には向いていないのではと不安に感じてしまうこともあるかもしれません。
ですが、安心してください。今日、本記事を読み終わるころには、キス釣りに対する不安な点や疑問点は解決しています。
なぜなら、キス釣りにぴったりの仕掛けの選び方やおすすめの仕掛け、場所や状況に応じた使い分け方など、多くの人が感じる疑問に対する答えをまとめているからです。
私自身もキス釣りを始めたばかりの頃は右も左もわからないことだらけでした。
そんな私が1日に15匹以上ものキスを釣れるようになるまでに得られた、「キス釣りが上達するためのノウハウ」を詰め込みご紹介していきます。
キス釣りの仕掛けに対する知識はもちろん、今あなたが気付けていないであろう
「キス釣りの仕掛けって他の釣りにも使えるの?」
「キス釣りの仕掛けをつけるときのポイントとは」
など些細な疑問や不安もほぼ確実に解決することができますよ。
キス釣りの仕掛け
キス釣りと言えば、シンプルな仕掛けで、手軽に楽しめるちょい投げ釣りがメジャーです。
一方で、キス釣りの醍醐味を味わえる、時期や状況を選ばないという理由から、投げ釣り・遠投釣りも多くのアングラーの間で人気を集めています。
「ちょい投げ釣り」と「投げ釣り・遠投釣り」とに分けてキス釣りの仕掛けの特徴を解説していきます。
ちょい投げ釣りの仕掛け
ちょい投げ仕掛けは、使用するオモリが軽い上に、仕掛け絡みのトラブルが少なく、餌付けも簡単なので初心者にもおすすめです。
オモリは仕掛けの絡みを減らすことができる、3〜5号サイズのナス型のテンビンや小型テンビンなどが良いです。テンビンとオモリが一体化した「ジェット天秤」を使う場合も多いです。
ハリのサイズは口の小さいキスにも食わせやすいように、5〜7号の小さめサイズを選ぶと良いでしょう。
天秤の先につける仕掛けは自作もできますが、初めのうちは市販の「ちょい投げ用」「投げハゼ用」などと掛かれた完成仕掛けを使うと便利です。
ちょい投げ釣りに使う仕掛けは、全長が1m前後のものが多いので、2m未満の短いロッドでも投げやすくなっています。
投げ釣り・遠投釣りの仕掛け
投げ釣りでは専用のロッドやリール、仕掛けを使用する場合がほとんどです。
仕掛けに付いている針が多いため、ちょい投げ釣りよりも多くのキスを釣ることができるので、キス釣りを思いっきり堪能したい方におすすめです。
オモリは遠投を目的とした、15~30号のテンビンを使用します。
針は、袖針や流線形の6~9号のサイズのものを3~10本程度つけます。多すぎると針が絡まってしまうこともあるので、慣れるまでは本数を3~5本程度にし、徐々に増やしていくと良いでしょう。
投げ釣りに限らずですが、フグが多く現れたりする時はハリがとられてしまったり、根掛かり(障害物に絡んでしまうこと)によって仕掛けが切れてしまうこともあるので、予備の仕掛けは多めに用意しておくのがおすすめです。
おすすめの市販のちょい投げ仕掛け
一口に、「市販のちょい投げ釣り用仕掛け」と言っても仕掛けは種類が多くどれを選んでよいかわからないですよね。
初心者の方から上級者の方までに人気のおすすめのちょい投げ仕掛けを紹介します。
ささめ針(SASAME) 「B-211 キス船釣りスペシャル フック 7号1 釣り針」
シンプルな仕掛けで扱いやすい上に、良く釣れるので、初心者から上級者にまでおすすめの仕掛けです。
餌に掛かった魚を取り外すのも比較的簡単にでき、餌もつけやすくなっています。
船キスと掛かれていますが、ちょい投げ釣りにも十分使えます。なお、テンビン(オモリ)はついていないのでそこだけは注意してください。
- 鈎(針)サイズ:7号
- 鈎(針)の本数:2本鈎×3セット
- ハリスの号数:1号
- ハリスの素材:ホンテロン
- 対象魚:キス、ハゼなど
ハヤブサ(Hayabusa) 「かんたん投げ釣りセット 立つ天秤 2本 HA310 7-8」
ハヤブサの「かんたん投げ釣りセット」は、テンビンと針がセットになった仕掛けなので、初めてキス釣りに挑む方にもおすすめです。
オモリが海底にしっかりと立ち、仕掛がしっかり漂うので遠くの魚にもしっかりアピールできます。
手軽に使えて釣りやすいので、ちょい投げ・探り投げ釣りに適した仕掛けです。
- 鈎(針)サイズ:8号
- 鈎(針)の本数:2本鈎×2セット
- ハリスの号数:1.5号
- ハリスの素材:硬質ハリスエステル
- オモリ:7号
- 対象魚:キス、アジ、サバ、イワシ、マダイ、シーバス
キス釣りちょい投げ仕掛けの自作の方法
仕掛けを自作することでキス釣りの奥深さを知り、より釣れた時の達成感を味わうことができます。
仕掛けを作るときにはロッドの全長の半分くらいの長さにすると快適です。なぜなら、長すぎると仕掛けを投入したり、餌をつける時に邪魔になってしまうからです。
また、短すぎると、思うところまで仕掛けが届かなかったり、魚の食いつきが悪くなってしまう可能性もあります。
キス釣りのちょい投げでは、だいたい全長2m前後のロッドを使うことが多いので、仕掛けの長さは1m前後の長さに作るのが良いです。
場合によってはフグなどが多い場合もあり、針だけを持っていかれてしまうこともあるので、自作する場合には針だけを取り換えることのできる「脱着式の仕掛け」にすると便利です。
まずは、仕掛け作りに必要な道具から見ていきましょう。
必要な道具
ちょい投げ仕掛けを自作するにあたって準備するものは以下の6つになります。
- 1.ジェット天秤
- 2.サルカン
- 3.ハリス(釣り針が結ばれている糸の事)
- 4.エダス(幹糸から枝状に出すハリスのこと)
- 5.針
- 6.はさみ
たった6つの道具を用意するだけで、手軽に仕掛けを作ることができます。
それぞれの道具の詳細を紹介していきます。
1.ジェット天秤
ジェット天秤とは、オモリとアームとが一体になっているタイプのものを言います。
ジェット天秤は、リールを巻いた時に素早く仕掛けが海底から浮き上がってくれるので、根掛かりの心配を減らしてくれます。
ちょい投げ仕掛けに使うジェット天秤は、3~5号程度の小さめサイズを選ぶのがおすすめです。投げやすく根掛かりしづらいので、初心者でも非常に扱いやすくできています。
2.サルカン
サルカンとは、釣り糸の先の方についている小さな金属製の部品のことをいいます。
釣り糸にねじれが発生した時にねじれを戻す働きをしてくれます。
ちょい投げ仕掛けを作る際には、天秤と接続するときに糸結び作業をしなくて済むので、サルカンに開閉ができるスナップを取り付けた「スナップ付きサルカン」を選ぶのが良いです。
3.ハリス
ハリスはフロロカーボン素材のものを選ぶのがおすすめです。
フロロカーボンは比重があり、仕掛けを潮になじませて落ち着かせてくれる効果があります。
比重が軽いもので仕掛けを作ってしまうと、潮の流れが早い時に仕掛けが流されやすく安定しないため、魚の食いつきが悪くなってしまうのです。
4.エダス
エダスは、エステル素材のものを使うと良いです。
餌のとりつけや釣れた魚を外したりといった動作の中で、どうしても糸が絡まってしまうことがありますが、エステル素材を使うと、張りが強いので仕掛けが絡みにくくなります。
癖がついたラインでも手で引っ張ると綺麗な直線に戻してくれます。
5.針
針はキス針で、5~7号のものを使いましょう。針が大きすぎると、小さい魚はうまく奥まで飲み込めないのでバラし(魚が逃げてしまうこと)の原因になってしまいます。
逆に、大きい魚に対し、小さい針を使ってしまっても魚は問題なく釣ることができます。迷ったら小さいほうを買うのが無難です。
6.はさみ
これといって特別なハサミを使う必要はないのですが、快適な作業をするために切れ味の良いものを用意しておくと良いでしょう。
作り方
今回は、針部分が脱着可能な仕掛けの作り方をご紹介していきたいと思います。
手順は以下の通りです。
- STEP1.幹糸を150㎝にカット
- STEP2.砂ズリ部分を作る
- STEP3.上針用チチワ結びを作る
- STEP4.下針用チチワ結びを作る
- STEP5.針部分を作る
- STEP6.エダスに針パーツを装着
STEP1.幹糸を150㎝にカット
今回ご紹介するちょい投げ仕掛けの長さは1mです。それならなぜ幹糸を150㎝にカットするの?と思いますよね。
実は、絡みを防止するための砂ズリ部分(今回は30㎝)は2重の糸で作る必要があります。なので、本来の仕掛けの長さ1m+30㎝は少なくとも必要になるわけです。
さらに、結び目を作ったりする作業があるので、少し余裕をもって20㎝確保しておきます。
STEP2.砂ズリ部分を作る
STEP1でカットしておいた150㎝の幹糸を使って、ハリスの砂ズリ部分を作ります。
幹糸の端から35㎝程(砂ズリは30㎝ですがねじるので少し長めにします)の長さのところで、折り目をつけサルカンを通します。
折り目の部分(35㎝)までサルカンを通したら、幹糸の端と(折り目からさらに35㎝進めた部分)幹糸の端から70㎝部分を両手でつまみねじっていきます。
ねじった後、幹糸の端と先ほどの70㎝部分を合わせ写真のように2重にし、8の字に結びます。
余分な糸はカットしてよいですが、砂ズリとエダスはそのままつながっていくので間違って切ってしまうことのないよう気をつけて処理するようにしてください。
STEP3.上針用チチワ結びを作る
次に、先ほど作った砂ズリの終了地点から30㎝先にチチワ結びを作ります。
チチワ結びの作り方は、チチワ結びをしたいところで輪を作り、交点をおさえる。輪っかは5mm~1㎝ほどの大きさがちょうど良いでしょう。
輪の中に糸を通し、くるくると3~5回ほど回転させます(ねじるイメージです)。回転させるので、新たに輪ができます。
輪の中に、始めに作っていた輪を通してあげます。
両端を持って調整しながら締めていくと以下の写真のようにチチワが完成します。
STEP4.下針用チチワ結びを作る
さらに、STEP3で作ったチチワ結びの位置から40㎝離れたところに、先ほど同様チチワ結びを作ります。
STEP5.針部分を作る
続いて、エダスに取り付ける針パーツを作っていきます。7㎝ほどの針パーツを作りたいので、少し長めの12㎝前後のエステルラインを用意し、針を結んでいきます。
結ぶときには、どんな結び方でも良いのですが、初心者でも比較的簡単な外掛け結びがおすすめです。
今回は、2本針なので、最低でも2本は作る必要がありますが、針は交換することも考えて多めに用意しておくと良いですよ。
STEP6.エダスに針パーツを装着
最後に、幹糸のチチワ結びをしておいた部分に、針パーツを取り付けます。
まず、幹糸のチチワ結びの輪を針パーツの輪の中に入れます。その状態のまま、針部分をエダスのチチワ結びの輪の中に通してしまいます。
そして、くぐらせた針をそのまま引いてあげると、装着でき、ハリスの完成です。
キス釣りに使う餌はゴカイ
キス釣りに使う餌は、虫エサの石ゴカイがおすすめです。地域によってはジャリメとも呼ばれていますが同じ生き物です。
定番と言われる餌の中では、細く小さいので口の小さいキスにはぴったりです。
キス釣りの誘い方
キス釣りは待つのではなく、キスのいる場所をコチラから探して餌を与えてあげるイメージでいると良いです。
キャスト後、少し待ってみても反応がないようなら、場所やキャストの方向を変えてみたり、仕掛けを引きずって歩いてみるのもアリです。
仕掛けを引きずる時には、引きずる速度が速くなり過ぎないように気をつけましょう。仕掛けが浮いてしまうため、上手く魚を誘うことができず逆効果になってしまうことがあります。
また、キスは1匹釣れると複数匹釣れる魚なので、針仕掛けの本数を増やす「多点掛け」に挑戦してみるのもおすすめです。
キスの仕掛けは簡単!手軽にチョイ投げを楽しもう!
釣りには多くの仕掛けがあって迷ってしまいがちですが、キス釣りの仕掛けは至ってシンプルなものとなっています。
今回紹介したキス釣りの仕掛けの特徴やおすすめの商品をもとに、自分に合いそうな仕掛けを選んでまずは1本釣ってみましょう。
仕掛け選びや仕掛け作りを試行錯誤していく中で、キス釣りに合う仕掛けや誘い方が徐々にわかり、釣果もアップしていきます。
また、キス釣りのちょい投げ仕掛けは、自作するにあたっての必要な道具を手軽に手に入れられて、手順も簡単なので、初心者の方でも無理なく仕掛けを作ることができます。
キス釣り仕掛けの自作は、釣りの奥深さを体感することができ、より釣りを楽しむことができるのでぜひ試してみてくださいね。
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