釣り初心者におすすめの「穴釣り」と徹底解説!初心者でも簡単に狙える高級魚6選と釣り方のコツ

投稿者:ANGLERりゅーちょい

必ず釣果を上げたい初心者アングラーに一押しの、攻略式フィッシングゲーム「穴釣り」。 テトラポッドの隙間の穴を狙って仕掛けを落とし込んでいくだけで、女性や子供・初心者でも簡単に美味しい高級魚を釣りあげることのできる、いわば「宝探し」のような人気の釣り方法です。当記事では狙いたいターゲットの一覧や特性、釣り方の手順や必要な道具一式まで「穴釣り」挑戦のために必要な情報を徹底的にわかりやすく解説します!

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「魚釣りにチャレンジしてみたけど、全然釣れない。
もう釣果ゼロはイヤだし、もっと簡単に釣れる釣り方はないかな?」

「魚釣り用の道具は持っていないし、海に出たり本格的に釣りをするのはハードルが高くて不安。
もう少しコストをかけずに手軽にできる、初心者向けの釣りはないかな?」

そんな悩みをピッタリと解消してくれるのが「穴釣り」です。

「そんなに都合の良い釣りがあるわけない!」と思いますよね。

ですが「穴釣り」とは、その名のとおり穴を攻略していくフィッシュゲームで、シンプルな道具で初心者でも簡単に釣り果をあげることができるどころか、狙えるターゲットは美味で名高い高級魚ばかりなのです。

当記事では、穴釣りで狙える数多くのターゲットのうち「主な魚種一覧」から「穴釣りで必ず釣果を上げるポイント」など「穴釣り」の魅力と初心者でも釣果をあげやすい理由を徹底的に解説していきます。

記事を読み終える頃には、あなたの釣りに対する心が折れそうな気持ちや、不安な気持ちをすっきり綺麗に解消することができるでしょう。

いろんな種類が釣れる!穴釣りで狙える主な魚一覧

「穴釣り」の釣り場となるテトラ場(海辺でよく見かける、消波のためのコンクリートブロックが組まれている一帯)では、いろんな種類の魚を釣ることができます。

高級魚として名のある魚達が名を連ねてますので、まずは「穴釣りで狙える代表的な魚一覧」を紹介します。

  • メバル
  • カサゴ
  • アイナメ
  • ソイ
  • 穴ハゼ
  • キジハタ

テトラポットの隙間から手軽に狙えるなんて、気休め程度の魚が釣れるだけかと思いきや、美味しい魚ばかり ですね。

それでは、それぞれの魚の特徴や習性について詳しく紹介していきます。

メバル

障害物を好むため、テトラ帯が絶好のつき場になっているメバルは、シーズンを問わず年間を通して釣果を期待することができる「高確率で狙える魚の一種」です。

落ちてきたエサに敏感に反応する習性があるため、エサを落としさえすれば、かなりの確率でアタリがとれるという、初心者にとってはテクニック不要のありがたいターゲットです。

カサゴ

関西方面ではガシラ、九州ではアラカブと呼ばれており、カサゴは唐揚げ、煮つけ、味噌汁など何に調理しても美味しいことで人気のある食材です。

産卵のために岸へと接岸する極冬季の1~2月がベストシーズンと言われる「カサゴ釣り」ですが、実はカサゴも年中釣れる魚です。

昼間は海底に潜んでおり、宙層に浮いていることはほぼない根魚なので、カサゴを狙うときには、しっかりと餌を海底まで落とし込みましょう。

一度口に入れたものを吐き出すことはあまりないため、アタリがでれば高確率で釣り上げることのできるターゲット です。

また水深が浅い場所にも潜んでいたりするので、物陰になっている場所には水深を気にせず仕掛けを入れてみるとアタリがあるかもしれません。

アイナメ

東北地方などで良く釣られている、冬の好敵手「アイナメ」。

メバルやカサゴに比べるとアタリの確率は下がりますが「穴釣り」ではよく狙われているターゲットの一種です。

サイズが大きいほど高級魚と呼ばれており、50cm以上になると引きづり込まれるような強烈な引きをするため、アングラー(釣り人)からの人気も高く魅力的な魚です。

低水温の岩礁地帯を好むため、海水温度がぐっと下がり、アイナメが浅場の根に入り込んでくるようになってくる1月~2月が最も釣りやすくシーズンとなります。

アイナメは潮が効いていて多少水深があるエリアを好み、海藻が生えているような岩の隙間に隠れています。

そのため足元近くの手の届く範囲から、エサが深くまで落ちる場所を徐々に範囲を広げながら探っていきます。

積極的にエサを探し求める魚ではないため、海底に潜んでいるアイナメの目の前にエサを落とし込むつもりで、粘り強く丁寧にアプローチ していきましょう。

ソイ

メバルやカサゴとよく似ているため見間違えることも多く、あまり耳にすることのない魚種「ソイ」。

種類も多くエリアによって釣れる種類が変わりますが、広範囲で釣ることができる代表的なターゲットは「ムラソイ」です。

年中釣りは可能ですが、夏場の方が浅瀬にあがってくる傾向があるため、4~11月がハイシーズンです。

またムラソイは根魚の中で一番、水深が浅くても生息できる種族で、甲殻類を好んで食べるためカニの多い穴のあるエリアなどでは、水深1mくらいでも生息しています。

サイズは成魚でも30cmほどと小ぶりな魚ですが引きは強く、エサを咥えるとすぐに根の奥に戻っていく習性があるため、アタリがでたら素早く合わせて根から引き剥がす必要があります。

穴ハゼ

ハゼといえば川釣りがメジャーの魚ですが、近年、穴釣りでも楽しむことができると注目を集めています。

穴釣りを楽しむことが出来るのは、秋から冬場にかけてで、ハイシーズンは11月から12月という、短い期間限定で釣りを楽しむことのできる魚種です。

ハゼは一般的に、水温が下がるとともに川から海に流れ、冬になるとさらに深場に移動していくので釣ることが難しくなり、シーズン終わりを迎えていました。

ところが一部は深場に移動せず、岸近くの障害物内に潜んでいるのです。

釣れる場所は川や運河に近い海のみとなりますが、良型や数釣りも狙えることから、穴ハゼを狙うアングラーも増え、人気上昇中のターゲット です。

キジハタ(アコウ)

キジハタといえば、テトラから狙えるターゲットの中でも「最大級の高級魚」です。

キジハタをターゲットして狙う場合、太平洋側では「幻の魚」と言われるほどに数が少ないため、釣果の上がっている日本海側までわざわざ釣りに出かけるアングラーも数多くいるほどの人気ぶりです。

また、他の根魚に比べて活発に餌を追う傾向があるため、海底付近のみにエサを落とし込むだけではなく、中層まで遊泳しているエリアを探る必要があります。

そのため簡単といわれる穴釣りの中では、比較的「難易度の高い釣り」といわれています。

年中釣ることができる魚ではありますが、ハイシーズンを超えるとキジハタは深場へ移動して、穴釣りでは釣りにくくなるため狙える時期は限られています。

穴釣りでの釣り期は6月後半から9月までで、ハイシーズンは夏です。
産卵の為に接岸してくる7~8月が、シーズンの中でも一番狙いやすい時期となります。

ハイシーズンであれば数釣りも十分狙えますので、適した時期にチャレンジすることをおすすめ します。

穴釣りに必要なタックル

次に、穴釣りに必要なタックル(道具)について解説します。

穴釣りが人気の理由のひとつに「タックルがシンプルなこと」もあり、高価な道具や複雑な仕掛けを一切必要としません

準備する道具は、下記の5つだけです。

  • 竿(ショートロッド)
  • リール
  • 仕掛け
  • ライン
  • エサ

それでは実際に購入する場合に参考にしたい、穴釣りに最適なおすすめタックルを紹介します。

ロッド&リール

2019年にダイワがリリースした、穴釣り向けの「竿・リールコンパクトタックルセット」をおすすめします。

穴釣りでは、足場の悪いテトラの上を歩き、目の前の穴に仕掛けを落とし込む形で釣りをするため、取り回しの良い100cm前後で短く、穂先が硬めの竿を使用します。

またテトラを住処にしている魚達の中には、40cm以上の大型やビックリするほどの引きの強さをもつ魚もいますので、ある程度のパワーも必要です。

ダイワの「MC750M」は71cmショート丈のロッドと、軽量でコンパクトながら最大ドラグ力3kgの充実性能をもつスピニングリールと、穴釣りにピッタリな基本機能を備えている ため、アングラー達に注目されています。

    【ロッド(ミディアム調子)】

  • 全長(cm): 71/ 継数(本): 1/ 標準自重(g): 235 
  • 先径/元径(mm): 1.3/4.4
  • 適合道糸 PE(号): 0.3-0.5/ 適合ルアーウェイト(g): 2-10
  • 【スピニングリール】

  • 標準自重(g): 175/
  • 巻取り長さ(cm/ハンドル1回転): 58
  • ギア比: 5.1
  • 最大ドラグ力(kg): 3
  • 糸巻量 ナイロン(号-m): 2-60、3-30

仕掛け

穴釣り専用の仕掛けで、オモリと針が直接つながった「ブラクリ」という仕掛けをおすすめします。(ささめ針 『ブラクリ』)

リーズナブルで小さな穴にも対応でき、しっかりと奥まで落ちて魚のところまで転がってくれるコスパの良い商品です。

サイズは色々ありますが、穴釣りの場合は3~5号が標準サイズとなります。

他にも、魚へのアピールのために、色とりどりに目立つカラーのものや、夜用の夜光ブラクリも数多くあります ので、種類を揃えて色々と試してみましょう。

また、テトラの奥まで仕掛けを落とし込むスタイルですので、初心者のうちは特に、根掛かり(釣り針やルアーが水底の岩、根株、サンゴなどの障害物に引っかかってしまうこと)が多発します。

予備のブラクリは多めに準備しておきましょう。

ライン

コスパの良さが抜群のダイワの『ナイロンライン ジャストロン DPLS 500m』をおすすめします。

500m巻きのため、余裕をもって穴釣りを楽しむことができます

穴釣りに適度とされる4号サイズで、優れた結節強力としなやかで直線性の良さをもつハイスペックナイロンラインです。

ナイロン糸の弱点である、穴釣りに必要な「穴から強引に魚を引きずり出せる強度」もしっかり備えているため、安心して使用する ことができます。

  • 素材:ナイロン/全長:500m/4号
  • カラー:クリアー

エサ

穴釣りでは「小魚・エビ・蟹」など、色々なエサを使用しますが、一番のおすすめは安価で万能な「虫エサ」です。

バチとよばれる青イソメやゴカイなどが、産卵時期に一斉に地中からでて泳ぎだす「バチ抜け」時期がくると、根魚達は大量のご馳走にありつくことが出来ます。

根魚にとって、虫エサはまさにお腹を十分に満たしてくれるご馳走 なのです。

補足として、大物サイズのキジハタなどを狙う場合には、虫エサには食いつかないため「魚の切り身」などを準備する必要があります。

釣りたい魚の種類やサイズによって、好むエサが変わる場合もあるため、事前に調べておくことをおすすめします。

穴釣りのメインはテトラポッドや石畳の隙間

穴釣りとは、複数に積み重なったテトラポッドや石畳の隙間の穴から、仕掛けを海底まで落とし込んでターゲットを釣り上げる方法がメインとなります。

隙間の穴は浅いものから、小さくみえても奥深いものまで様々で、上記で紹介した魚以外にも、多種多様の魚達の住処となっています。

次々と穴を攻略し、魚が住んでいる隙間を見つけだして釣り上げた時、ターゲット以上の大物を釣り上げるチャンスももちろんあり、ワクワク感や期待が多くのアングラーを虜にしています。

根魚は障害物や石・海藻の物陰に身を潜めているため、日中に釣りをする場合には、より暗く日陰になっている場所を狙いましょう。

海藻や牡蠣殻などの障害物があったり、少し奥複雑まで入り組んでいるような場所の方が、魚のアタリが多く出る可能性が高くなります ので、是非探してみてください。

穴釣りの方法

穴釣りの方法には、3つの手順があります。

  • 底までしっかり仕掛けを投入
  • 糸ふけを取り、アタリを待つ
  • アタリがあったらしっかり合わせて一気にリールを巻く

上記の3つの手順さえしっかり押さえれば、初心者でも簡単にターゲットを釣り上げることができるのです。

早速、それぞれのポイントについて解説していきます。

底までしっかり仕掛けを投入

まずは底までしっかりと仕掛けを投入できる場所を探すことが重要となります。

テトラポッドは複雑に組み上げられており、海の中にも複数のテトラや障害物があるため、ある程度落とし込むと途中で止まってしまう場合があります。

竿先を少し左右に動かしてみたり上下させてみることで、仕掛けがテトラを転がって別の隙間から底に落ち込んでいくこともあります。

すぐには諦めずに少し探りをかけながら、海底まで落とし込んでいきましょう。

糸ふけを取り、少しだけ仕掛けを浮かせてアタリを待つ

糸ふけを取り(リールを少し巻いて道糸のたるみを取ること)、仕掛けを海底から少しだけ浮かせてアタリを待つことが2番目の手順となります。

着底したままでアタリを待ってしまうと、潮の流れの影響で道糸が仕掛けを引っ張り、根掛かりを引き起こす原因となりますので、必ず少し浮かせた状態で15秒~1分程度、アタリを待つようにしましょう。

また基本的に穴釣りは、エサで「誘い」をかけなくても底をとれば魚が釣れる釣り方法ですが、魚がいるはずの場所で反応が無くなった場合には「誘い」をかけることも有効です。

大きく竿を動かすと根掛かりのリスクが高くなるため、ゆっくりと5秒程かけて竿先を上下させる「誘い」をかけ、ターゲット達にアピール をしましょう。

アタリがあったらしっかり合わせて一気にリールを巻く

穴釣りのアタリは強く初心者にもはっきりと分かりやすいため、グググっとロットが曲がるようなアタリがあったら、すぐにしっかりと合わせて一気にリールを巻きあげることを心掛けましょう。

釣り上げに時間をかけすぎると、ターゲットが隙間の合間に逃げこんでしまったり、ラインが擦り切れてしまうこともあるため、一気に合わせて引き抜くことがポイントとなります。

ただし、稀にコンとつつくような小さなアタリを感じることもありますが、小さなアタリの時にはすぐにアワセてしまうと逃げられてしまう可能性があります。

2~4秒待つほうが上手く針掛かりするため、一呼吸置いてからアワセに入ることがおすすめです。

穴釣りで釣果をあげるためのコツ

それでは具体的に「穴釣り」で釣果をあげるための「コツ」について、2つのポイントから解説します。

  • 一つの穴に固執せずどんどん他の穴にいれる!
  • しっかり底まで入れる

一つの穴に固執せずどんどん他の穴に入れる!

底を取ってもアタリが無い場合には、一つの穴に固執せずにどんどん場所を変えて、他の穴に仕掛けを落とし込んでいきましょう。

穴釣りのターゲットである根魚達は悠々と回遊している魚達と違い、基本的に海底あたりにひっそりと潜んであまり動き回らないため、釣り人が探し回る必要があるのです。

もしも落とし込んだ穴が魚の住処であった場合、ほとんどの場合は1分ほど待てばアタリがついてきます。

反応がない場合には時間をあまりかけずに、底を取れるポイントを積極的に責めて、釣果UPにつなげましょう。

豆知識として、岸壁沿いや防波堤(ケーソン)の壁との境目では、テトラポッド同士は上下に組んであるだけで左右が無いため、底まで落ちる隙間が多く狙いどころ です。

しっかり底まで入れる

穴は深ければ深いほど住んでいる魚が多くなるため、より深い穴の中に仕掛かりをしっかり海底まで入れ込むことが重要なポイントです。

水深が深いほど障害物も複雑になって途中で遮られることも多くなるため、着底することはより難しくなります。

着底できる穴を見つけることができた場合、1匹釣り上げたあとにも他の根魚が確実に寄ってくるため、穴釣りの宝庫となり同じ穴から次々と魚を釣り上げることができるようになるのです。

重要なコツは「底を取ること」ですので、水深が深いポイントで底を探ることが難しい場合には、浅い場所でも十分に有効 となります。

まずは底をとるテクニックを覚え、釣果UPにつなげましょう。

女性でも簡単に美味しい魚が釣れる!穴釣りを楽しもう

オールシーズンで楽しむことができ、女性や子供でも簡単に美味しい魚が釣れる穴釣りにチャレンジし、コツをマスターしておきましょう。

穴釣りをマスターしていれば、もしも船からの釣りやルアーフィッシングで釣果が上がらなかったときでも、帰り道がてら坊主逃れのために穴釣りに挑戦することもできます。

坊主逃れどころか、高級魚キジハタを釣り上げてしまう、嬉しいハプニングが起こる可能性だって十分に期待できるのです。

「穴釣り」はアングラーにとっては「釣り入門」であり「釣り果ゼロで終わらせないための最後の砦」でもあります。

穴釣りを「簡単に美味な魚を釣れる最強の武器」として攻略し、「今日の釣果はゼロかも?!」という不安をなくして思う存分釣りを楽しみましょう!


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